目次
第1 介護上の諸問題
- Q 1,(個人情報の取り扱い)(1)
宅老所の利用契約について、契約者以外の親族からの問い合わせがあった場合にどのように対処すべきでしょうか。 - Q 2,(個人情報の取り扱い)(2)
身寄りのない本人に親しい男性ができ、その男性にこれまで180万円を贈与し、さらに不動産も贈与しようとしている場合、亡夫の遺産について争ったことのある先妻の子らに連絡した方がよいのでしょうか。 - Q 3,(プライバシー・名誉毀損)
知的障害者施設に入所していた子の退所理由について、施設側から誤った事実をみんなの前で言われたような場合どのように対処すべきでしょうか。 - Q 4,(介護事故)
介護老人保健施設のお試し期間利用中に生じたとされる事故について、施設側としてはどのように対処すべきでしょうか。 -
Q 5,(本人の徘徊防止)
通所介護事業所の利用者に対して、徘徊防止のために、鍵をかける等の行動を制限する措置をとることができますか。 -
Q 6,(緊急時における医療行為)
ホームヘルパーが、酸素を吸入させるカニューラが鼻から外れているのを発見したような場合の対応を教えてください。 -
Q 7,(医療行為の同意・本人の年金管理等)
保護者である実兄が、施設からの連絡を断ち保護者としての役割を果たしていない場合に、本人への医療行為の同意、施設入所契約の更新等について施設として は、いかに対処すべきですか。また、現在施設で本人の年金を管理していますが、実兄は金銭的に困窮しており、施設の管理を免れるために、本人を退所させる ことも考えられ、この場合どのように対処すべきですか。 -
Q 8,(介護老人保健施設から精神科病院への転院)
介護老人保健施設の入所者の痴呆症状がひどくなってきた場合、精神科病院へ転院させるための方法を教えて下さい。 -
Q 9,(身元引受人)(1)
施設から、身元引受人がいないことを理由に入所を拒否されています。本人が施設に入所する際の身元引受人として、本人の実子を調査したいのですが、その方法を教えて下さい。 -
Q10,(身元引受人)(2)
本人は、慢性関節リウマチを患っており、外出できず、施設入所を希望していますが、身寄りがなく、親族を身元引受人とすることができないため、友人を身元引受人候補としています。この場合どのような手続が必要ですか。
第2 年金問題
- Q11,(年金の受取り)(1)
本人は、3年前の転落事故のために寝たきりの状態で弟が世話人となったが、本人の障害年金を弟が使い込んでいます。どう対応したらよいでしょうか。 - Q12,(年金の受取り)(2)
本人は、年金を受給していますが、長男がその借金のために年金を持っていったことがあるので、支払口座を変更したものの、長男がその通帳の喪失届けを勝手に出して年金が入金されなくなっています。このような場合に本人が年金を確実に受け取れる方法を教えて下さい。
第3 財産管理問題
- Q13,(独居老人の財産管理の方法)
近隣の援助を受けながら独居生活を続けている老人の生活を支える制度にはどのようなものがありますか。 - Q14,(本人が管理を任せた者による財産侵害)
本人には身寄りがなく、知人に資産の管理を任せていますが、家賃や公共料金を滞納し、賃貸人からは契約解除の話も出ており、管理の状況は不適切です。この場合の対処方法を教えて下さい。 - Q15,(家族による財産侵害)(1)
知的障害者の本人は、財産管理や物事を決定する能力は乏しく、義母等の援助を受けながら生活をしていますが、本人の実父が死亡して実母が本人の相続放棄を画策するといった動きがあるため、本人の利益を守るために義兄が関わることができないでしょうか。 - Q16,(家族による財産侵害)(2)
本人は、難病でほぼ寝たきりで、目もあまり見えず、何とか名前が書けるような状態であるところ、本人の2人の兄らは、本人にお金を無心したり、勝手に印鑑を持ち出したりして、本人に無断で、本人名義の借金をしたりしていますが、本人に返済する義務がありますか。 - Q17,(第三者による財産侵害)
親族でもない他人が、親族への金の無心の手助けや世話をしてあげると言って、世話料名目で、年金の入る通帳、キャッシュカード等を持っていってしまいました。取り戻すにはどうしたらよいですか。 - Q18,(任意整理・個人再生)
10年くらい前からサラ金から借金をし、その返済が大変です。毎月の返済額を減らせば、今後も支払いをしていくことはできると思うのですが、何か方法はありますか。 - Q19,(自己破産)
本人は、精神障害者(2級)で、サラ金などから借金があり、毎月年金の半分を返済にあてざるを得ず、生活がかなり苦しいため、自己破産を申請したいと思いますが、どのような手続が必要でしょうか。 - Q20,(在宅ケアサービス契約の締結)
アルツハイマー型痴呆で精神状態が不安定、幻覚、妄想があり、徘徊が認められる高齢者が在宅ケアサービス契約を事業者と締結しようとする場合の留意点を教えて下さい。 - Q21,(本人の治療費についての受取り)
地域福祉権利擁護事業を利用している高齢者が、病院に入院された場合に、社会福祉協議会から、永眠された場合に備えて、治療費の支払を受取ることができるのでしょうか。 - Q22,(家族の問題)
本人の長男が住んでいた借家をそのままにして失踪した場合、本人はどのような責任をとらなければなりませんか。 - Q23,(高齢者虐待)
両親は、息子夫婦と同居していますが、息子夫婦から暴力を受けているような場合、息子夫婦を退去させることはできるでしょうか。
第4 遺言・相続問題
- Q24,(本人が死亡した場合の手続)
特別養護老人ホームに入所している一人暮らしの高齢者が死亡した場合、市が行う手続について親族の同意は必要ですか。 - Q25,知的障害のある女性がやはり軽い知的障害の人と結婚することになりました。2人でアパート生活をした
特別養護老人施設に入所していた高齢者が自筆で書いたと思われる遺言書が同人の甥宅より出てきましたが、この様な遺言は誰がどの様にして開封すれば良いのでしょうか。 - Q26,(本人が死亡した場合の通帳の引渡し方法)
本人が財産を残して死亡した場合に、相続人に預金通帳のまま引き渡すべきでしょうか、それとも現金化して引き渡すべきでしょうか。また、銀行に対して本人の死亡を通知すべきでしょうか。 - Q27,(本人が死亡した場合の親族の相続放棄)
本人が死亡した後に、社会福祉協議会で預っていた本人の通帳等を相続人に引渡そうとしたところ、その方から相続放棄の手続をしたい旨の相談を受けましたが、この場合どのように対応すればよいのでしょうか。 - Q28,(本人の兄が死亡した場合の相続関係)(1)
本人は、生活保護を受給し、母は、身障2級で身体障害者施設へ入所中のところ、本人の兄がサラ金から多額の借金を残して死亡しました。死亡した兄は、土地 と建物を母と共有していましたが、住宅金融公庫への支払いが滞っており、団体信用保険も未払いの状態である場合に、住宅金融公庫からの競売および兄の借金 の返済についてどう対処すべきでしょうか。 - Q29,(本人の兄が死亡した場合の相続関係)(2)
本人の兄が死亡し、子どもがいないためその妻と本人も含めた兄弟が相続人となりましたが、兄の妻から本人に対し相続放棄の依頼があり、この場合に生じる不利益等について教えて下さい。
第5 成年後見制度
- Q30,(成年後見制度の申立て)(1)
本人は、要介護3の認定を受けており、弟がいますが、本人の世話は赤の他人が行っています。本人の財産管理のため、成年後見人を選任すべきと考えられますが、申立てるにはどうしたらよいのですか。 - Q31,(成年後見制度の申立て)(2)
本人は、身障者1級、愛護者1級の認定を受け、医療福祉センターに入所中のところ、高齢の事実上の育ての親の妹が世話を行っているので、事実上の育ての親 の妹に後見人となってもらいたいのですが、成年後見人を申立てるにはどうしたらよいですか。また、本人より先に事実上の育ての親の妹が亡くなった場合は、 本人の後見人はどうなりますか。 - Q32,(成年後見制度の後見人)
本人は、A判定の知的障害者であり、両親が亡くなってからは知的障害者入所更生施設に入所し、本人の預金や不動産を大叔父(祖父の兄弟)夫婦が管理してい ますが、本人の財産を換価するために、大叔父が自ら後見人となれますか。後見人の変更手続はありますか。大叔父は高齢なため、第三者を後見人としたいので すが、どうしたらよいですか。本人はまだ20代と若いため、後見期間がかなり長期にわたることが見込まれ、本人の財産はその費用として足りますか。 - Q33,(成年後見制度の利用)
本人は、高齢で判断能力がほとんどなく施設に入所し、年金は施設が管理していますが、身元引受人の妹も高齢で単独での外出は困難な状態です。この場合に、 妹が先に死亡して本人が退所または死亡したとき、本人から預っている財産を本人またはその相続人に引渡すにはどのような方法がありますか。