※愛知県弁護士会 公式キャラクター ひまるん
明けましておめでとうございます。
皆様、お健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は愛知県弁護士会の活動にご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
平成29年度は、~法曹の使命を広く社会に伝え、期待される声をとらえて新しい価値を創造しよう~をモットーに、様々な活動やイベントを展開しています。
新しいことの挑戦には、若い世代の弁護士たちの活躍が鍵となります。
最近AI人工知能の話題がよく取り上げられます。弁護士という職業が生き残れるかということも話題となりますが、野村総合研究所の調査研究によれば弁護士の職務代替性は1.4%であり、まだまだ生き残れる、いえ、まだまだ将来は有望です。次の世代の弁護士を養成し、多様な人材を地域社会に送り出していきたいと考えています。
それでは、新年にあたり、当会の取り組みの一部についてご報告を致します。どれも市民、企業や行政機関の皆さまとの接点となる重要な課題です。
1 愛知県弁護士会行政連携センター
この1月より、当会と行政機関等との連携の強化を図り、行政機関等及び地域住民に対する法的サービスの拡充を図ることを目的とする愛知県弁護士会行政連携センターを立ち上げます。
当会が行政機関等に提供できる法的サービスをわかりやすくお伝えしていくとともに、行政機関等からのご要望、お問い合わせにワンストップで対応していくことで、行政機関等の政策課題、ニーズを的確に汲み取り、行政機関等及び住民の方々への法的サービスへ繋げていきます。
2 あいち中小企業法律支援連携センター
昨年春、中小企業の皆様を法的に支援することを目的として、あいち中小企業法律支援センターを開設いたしました。
皆様のお悩みのご相談を受ける他、講演会やセミナー、講師派遣など、お役に立つ法的知識の提供などを行っています。
また、中小企業支援に関わる各種団体や機関とも協力関係を構築し、連携した支援を行っています。
3 男女共同参画推進
法曹界への女性の進出も目覚ましく、当会の今年1月1日現在の会員数1964名のうち、女性会員は384名を占めます。
10年前に比べて女性の比率は13パーセントから19パーセントに増加しております。
当会は2年前に愛知県弁護士会男女共同参画施策基本大綱を策定しておりましたところ、男女共同参画推進施策を具体化すべく、昨年5月に男女共同参画推進基本計画を策定しました。 ①女性会員の会務への参加の促進、②女性会員・女性修習生に対する差別是正と活躍の場の拡大、③男女を問わない弁護士のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を柱に今後も男女共同参画に向けた取り組みを継続して参ります。
4 憲法改正の動きへの対応
昨年施行70周年を迎えた現行憲法は、立憲主義、平和主義、基本的人権の尊重、個人の尊厳などの尊い基本的理念を掲げています。ところが、このところ憲法改正の論議が高まっています。 昨年の憲法記念日の会長談話でも述べましたが、私たち弁護士は、今後も引き続き、弁護士の使命として、一人ひとりが個性豊かに次の時代を志向する主権者たる国民のため、日本国憲法の理念に反する諸問題の克服に果敢に取り組んで行く最大限の努力をすることを誓い、主権者と共に考え行動していきたいと思います。
どうぞ、今後とも、愛知県弁護士会の活動に一層のご理解とご協力をお願いいたします。 最後になりますが、新しい年が、皆様にとりまして夢と希望にみちた1年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
2018年(平成30年)1月1日
愛知県弁護士会 会 長 池 田 桂 子
副会長 石 川 敦 男
同 宮 本 曜 爾
同 長谷川 桂 子
同 原 島 正
同 長谷川 ふき子