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ついに開講!愛知県弁護士会「Webスクール」 -Zoomで法教育は成立するのか!?-

会報「SOPHIA」令和2年12月号より

法教育委員会サマースクール部会 副部会長 児 島 貴 子

1 実施へ向けた取り組み
 会報8月号「サマースクール中止と新たな試み!」でご紹介したWeb授業の本格実施へ向け、8月以降さらに授業内容や技術面のブラッシュアップを続けた委員たち。
 参加者配付用の図解入りZoom詳細マニュアル作成、接続不良対応のリハーサル実施、そして愛知県下全中学校へのチラシ配布に加えHPや新聞記事での告知等、広報にも力を入れました。準備万端(?!)で迎えた12月5日(土)、17名の中学生にご参加いただき、Webスクールを開講しました!


2 いよいよWebスクール開講!
 9時30分の接続テスト開始後、大きなトラブルもなく全員無事接続でき、10時30分から2つのZoomグループでいよいよ授業開始です!参加者は初めて顔を合わせる人ばかりですが、みんなしっかり自己紹介と意気込みを語ってくれました。そして、『アリとキリギリス』を題材とした設問動画が始まると、メモを取りながら一生懸命聞いていました。
Webスクール(議論).jpg
        【チームに分かれて議論中】

 設問動画が終わると、同じZoomグループ内で2チームに分かれて議論開始。1チーム4、5人で、『キリギリスに食べ物をあげるかどうかの決め方』について話し合ってもらいました。「女王様がみんなの意見を聞いてから決めるのがいい」、「みんなに選ばれた女王様なら女王様が決めればいいけど、そうじゃないならみんなで話し合って決めるのがいい」など、活発な議論が交わされました。
 『多数決で病気アリは1日パン1枚しかもらえないことに決まったがいいのか』という設問2の議論では、当初「多数決で決まったことはしょうがない」という意見が、その後みんなで"必要最低限とは何か"を話し合ったことで、「まず必要最低限の食料をみんなに配った後で、余った分の分け方を多数決で決める」という意見に変わった生徒も!
 全4チームで様々な意見が出され、時間になっても議論が尽きないチームもありました。また、設問2ではだいぶ打ち解けてきたからか、手を挙げて発言する生徒も多くいました。
 議論の後は、チームの議論内容を生徒に発表してもらい、Zoom画面上でみんな拍手♪
 最後は当日急遽実施することとなった質問コーナーで盛り上がり、無事終了しました。
Webスクール写真2(拍手).jpg
      【参加者の発表を聞きみんなで拍手♪】

3 参加者の声とWebスクールのこれから
 参加生徒のアンケートでは、「色々な人の意見が聞けて自分の考え方が広がった」「考えさせられることが多く、もっと学びたいと思った」「状況に応じて柔軟な考え方が必要だと学べた」など嬉しい声が寄せられ、当委員会が長年目的とする法教育の根幹を実感していただける授業だったと自負しております。
 今後のことは未定ですが、せっかく作り上げたWebスクールですので、次はもっと広報に力を入れて実践できたらと思います。
 YES!Zoomでも法教育は成立します!コロナ禍でも法教育の可能性は無限だー!!