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「裁判官・検察官・弁護士ここだけの話」

小学生・中学生・高校生のためのサマースクール2024
「裁判官・検察官・弁護士ここだけの話」

会報「SOPHIA」令和6年8月号より

法教育委員会 「ここだけの話」チーム長 久 保 明 愛

1 8月6日、中高生対象の体験講座「裁判官・検察官・弁護士ここだけの話」が開催されました。この講座は、名古屋地方裁判所、名古屋地方検察庁のご協力のもと、法曹三者が参加者からの質問に答える形で、「ここだけ」でしか聞けない話をするという企画です。
 今年度は、昨年度に引き続き、遠方にお住いの方にもご参加いただけるよう午前をWeb開催、午後を会館開催としています。午前の部は、司会が須田悠花子会員、回答者が神崎敦史裁判官、塩村広子検察官、森川真樹会員、午後の部は、司会兼回答者が塩見明会員・武田鉄平会員、回答者が境歩美裁判官、荒田航希裁判官、髙橋あかね検察官、中出智也検察官という編成です。午前は12名、午後は29名の中高生が参加してくれました。


2 午前の部では、Zoomのブレイクアウトセッションを利用して、前半は裁判官・検察官
・弁護士の法曹三者が揃うなかで、「裁判官・検察官・弁護士を志そうと思ったきっかけは」、「それぞれの仕事のやりがいは」といった定番の質問等に対する話がされ、後半は職業ごとに分かれて3チームで、それぞれ「ここだけの話」をしていきました。参加者からは、それぞれの職業に対してより踏み込んだ質問がなされ、回答者は慎重に言葉を選びながら、真剣に回答していました。
 参加者のアンケートによれば、「ここだけの話」に参加した理由として、「法曹三者に興味がある」という方や、「まだ将来の夢が定まっていなくて、自分自身の将来を決めるために色々な職業について調べている」という方もいらっしゃり、それぞれ「より一層検察官になりたいという思いが強くなった」、「これからの職業選択に活かせそうで有意義でした」との感想が寄せられました。本企画への参加をきっかけに、将来法曹として「回答者」側から参加して貰えたらと、期待せずにはいられません。


3 会館での対面形式で行われた午後の部でも、法曹を目指したきっかけやお金に関する話等、様々な「ここだけの話」がされました。裁判官が持参した法服を参加者が着て写真を撮ったり、法曹三者のバッジの実物を見てもらったりと、和気藹々とした雰囲気の中で実施することができました。Webで開催された午前の部と比較すると、「休日はどのように過ごしているのか」、「生まれ変わったら何になりたいか」というような回答者のプライベートに切り込んだ質問が多くされ、リアル開催という近い距離だからこそ、参加者の緊張もほぐれ、より回答者個人に焦点を当てた「ここだけの話」がされていたように感じます。
 また、印象的な質問として「良い弁護士・裁判官・検察官とはどのような人だと思うか」というものがあり、私自身も各法曹からなされる回答を大変興味深く聞き入っていました。


4 Webで開催された午前の部は上野慎介会員の巧みな技術にて遠隔地の参加者にもスムーズに参加いただくことができ、会館で開催された午後の部はリアル開催ならではの近い距離で「ここだけの話」をしてもらうことが出来て、参加者のとても楽しそうな顔を直接見ることができました。
 来年度以降も興味深い「ここだけの話」をたくさん聞けることを楽しみにしています!