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小学生・中学生・高校生のためのサマースクール2024
クイズ選手権~2024年夏~
小学生・中学生・高校生のためのサマースクール2024
クイズ選手権~2024年夏~
会報「SOPHIA」令和6年8月号より
法教育委員会 クイズ選手権チーム 加 田 千 捺
8月5日、中学生を対象にサマースクールのクイズ選手権が開催されました。昨年に引き続き、弁護士会館での対面形式で実施となりました。23名の参加者が9つのチームに分かれ、チーム毎に話し合ってチーム名を決めてもらうなど、和気あいあいとした雰囲気の下、サマースクール初日の企画が開始されました。
1 〇×クイズ
名誉毀損罪や自力救済、刑事裁判における自白法則といった比較的身近で想像しやすい問題に加え、パリで開催されている夏季オリンピックに合わせて、オリンピックメダルの差押えの可否についての問題を、計4問出題しました。中には、回答が割れる問題もあり、参加者はその解説を真剣に聞いてくれている様子でした。
2 司法試験に挑戦!?
「司法試験に挑戦!?」と題して、過去に出題された司法試験の短答式問題をアレンジし、〇×で回答してもらうクイズを出題しました。
テーマとしては、有印私文書偽造罪(いわゆる替え玉受験)、未成年者契約取消権、傷害罪の故意に関する問題が出題されました。司法試験の問題ということもあり、〇×クイズに比して正答率はやや低めとはなったものの、全問正解したチームもあり、ここでもハイレベルな戦いが繰り広げられました。
本クイズを通じて、一般的に難易度の高い国家試験であるとのイメージが強い司法試験を、少し身近に感じてもらえたと思います。
3 「生活笑百科」クイズ
今年は、昨年とは異なり、「生活笑百科」クイズを実施し、相談者の贈与に関する法律相談に対し、3名の弁護士がそれぞれ異なる見解を披露し、参加者にどの見解が正しいか考えてもらいました。相談者役の会員による寸劇は、笑い声が絶えないほどの盛り上がりを見せ、アンケートでもかなりの高評価でした。
4 早押しクイズ
最後は、早押しクイズを出題しました。早押しの機器を使用し、参加者がチーム毎に早押しボタンを操作するという本格的な形式で、参加者全員が身を乗り出して回答をする光景は圧巻でした。
くじ引き次第で逆転可能な得点を設定しているため、どのチームも積極的にボタンを押し、問題を読み終わる前に正解が出るというハイレベルな戦いが繰り広げられました。
熱戦の末、中学3年生3名のチームが総合優勝を勝ち取り、賞品としてひまわりのエコバッグが贈られました。
5 最後に
今年も、昨年と同様に対面での開催となり、非常に盛り上がったクイズ選手権となりました。参加者のアンケートにおいても、好評な意見が多く寄せられており、法律を楽しく学ぶという目的を達成できたとともに、弁護士をもっと身近な存在に感じてもらえる良い機会になったのではないかと思います。
来年以降も、今年以上の盛り上がりとなるクイズ選手権にしたいと思っております。