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ひまるん大人気! 乗り合い方式裁判見学ガイド開催

会報「SOPHIA」 令和元年 6月号より

広報委員会裁判見学ガイド部会 部会員 小 出 麻 緒

1 はじめに

 6月5日、令和最初の乗り合い方式裁判見学ガイドが開催されました。『乗り合い方式』は、随時受付している団体の申込みを対象としたガイド(下記「~裁判見学ガイドのご案内~」をご参照ください)とは異なり、一般市民の方お一人ずつでも参加していただくことができる企画です。

 募集定員40名のところ、定員を超える申込みがあり、昨今の裁判手続等への市民の方々の関心の高さが感じられました。

2 弁護士によるご挨拶

 中根志保部会長の司会により、裁判見学ガイドがスタートし、三島宏太担当副委員長、近藤雅樹会員、鈴木直明会員、大杉浩二会員、加藤由理会員、田島港会員、桝村海士会員、山下祐里奈会員、塩谷淳夫会員、私がそれぞれ経験年数を含めた自己紹介を行いました。初めて裁判傍聴される参加者の方がほとんどでしたので、私も登録一年目でガイドは初めてである旨ご紹介させていただきました。

 裁判傍聴に先立ち、大杉会員より弁護士会の業務、田島会員より裁判手続について、それぞれ説明を行い、参加者の方には弁護士バッジのサンプルを回覧していただきました。

3 裁判見学ガイド

 刑事裁判を中心に、4つのグループに分かれて見学を行いました。
 グループによっては、起訴状の送達が未了で期日が流れてしまったところもあれば、証人尋問を傍聴することができたところもあり、生の事件ならではのハプニングも実感していただけたと思います。私のグループでは、判決2件を傍聴していただいた後、高裁からの差戻審で証拠の採否を中心に行われた期日を1件傍聴しました。期日の合間に手続の説明や質疑応答を挟むことで、一般市民の方々に判決理由がどのような内容となっているかについて知っていただく機会となりました。具体的には、懲役と禁錮の違い、身体拘束の有無の違いを実感していただきました。初めて手錠腰縄を付けられた被告人をご覧になり、緊張された方もおられたようでした。

4 大法廷見学

 地方裁判所広報課のご協力にて、高等・地方裁判所合同庁舎の1階にある大法廷を和やかな雰囲気の中、ご案内いただきました。
 大法廷では、参加者の方に裁判官や書記官、裁判員・補充裁判員、検察官・弁護人として、それぞれ着席していただきました。参加者の皆さんはバーの内側に入る経験を大変楽しんでいらっしゃるようでした。単独事件や合議事件、裁判員裁判対象事件の区別、検察官や弁護人の配置、マスコミの方に入っていただく等の大法廷の用途等について、丁寧にご説明いただきました。

5 おわりに

 最後に、弁護士会館5階ホールにて全体の質疑応答を行いました。全体での質疑ということもあり、昨今の刑事裁判、刑事事件に対する見解を問うご質問もあれば、随時実施の裁判見学ガイドについてのご質問もあり、報道とは異なる弁護士の率直な意見が求められていると感じました。

 裁判見学ガイドの最後には恒例のひまるん撮影会が行われました。これまでも挿絵やグッズを拝見する機会はありましたが、私も実物は初めてで想像以上に球体に近く親しみやすい公式キャラクターであることを実感しました。桝村会員との記念撮影も行われるなど、裁判見学ガイドを終えた頃には参加者の方の緊張もほぐれていたように感じました。

 次回の乗り合い方式裁判見学ガイドは、12月頃に実施する予定です。

~裁判見学ガイドのご案内~

 本物の裁判を見学しませんか?-弁護士がご案内します!
 団体やグループでのご参加を随時受け付けています。
 詳しくはこちらのチラシをご覧ください。
 申込書はこちら(エクセルファイル)です。