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【満員御礼!】東三河支部
法の日記念行事が開催されました
【満員御礼!】東三河支部
法の日記念行事が開催されました
会報「SOPHIA」 平成30年 10月号より
東三河支部 広報委員会 委員 島 幹彦
1 はじめに
10月13日(土)、豊橋商工会議所において、東三河支部法の日記念行事が開催されました。
例年同様、第一部として、法律相談、第二部として、弁護士の独自企画および講師による講演を実施しました。
2 法律相談
第一部の法律相談は、25件の相談枠を設け、当支部会員による法律相談を行いました。事前予約の段階で、ほぼすべての相談枠が埋まり、概ね盛況でした。
3 模擬法律相談
弁護士会の独自企画としては、模擬法律相談を行いました。同じ夫婦につき、夫妻双方からの離婚相談を実演しました。モラハラ夫役を原健治委員、子どもを連れて家を出た妻役を原春加委員が演じました。離婚に向けて動き出した夫婦の役でしたが、本当の原夫妻は仲の良い夫婦であると信じています。
4 講演
戸田奈津子さんを講師としてお招きし、『字幕の中に人生』というテーマで講演をしていただきました。何かに打ち込むことの大切さをメッセージとして、親交のあるジョージ・ルーカス氏やジム・キャメロン氏、トム・クルーズ氏のエピソードを盛り込みつつ、戸田さんご自身の経験をお話しいただきました。
戸田さんは、少女時代から映画が好きで、これが高じて英語を懸命に勉強しました。映画三昧の大学時代も卒業が近付いたころ、映画の字幕を意識し、英語の読み書きの能力を活かしつつ、大好きな映画に携わる仕事ができると考え、字幕の仕事をしたいと考えました。しかし、字幕業界は、戸田さんの言葉を借りると、狭き門どころか、門がない塀に囲まれた閉じた世界で、大学卒業後の約20年間は、その周りを回り続けたそうです。すると、映画会社の米国本社との連絡文書を翻訳する仕事をしていた折に、突然、ハリウッド俳優の来日会見の通訳に抜擢されました。ただ、まともに英語を話す機会は初めてであったため、大失敗の1時間であったそうです。ところが、何故か再び通訳の依頼が来ました。それは、映画に精通している点を評価されたからでした。その後、『地獄の黙示録』を契機に字幕の仕事が殺到するようになり、映画字幕翻訳家として大活躍し、現在に至ります。
映画を愛し続け、耽々と努力をしながら待ち続けたことで、字幕の仕事をする突破口を開くというミッション・インポッシブルを達成した戸田さんは、まさに字幕の中に人生を見出したのです。打ち込むものをもつことは、本当に大切なことだと思いました。
5 おわりに
第一部は、ほぼすべての相談枠が埋まり、第二部は、開場予定の2時間以上前から並ぶ方もおり、急遽増設した席まで埋まる満員状態で、本年の行事は大成功でした。
直前に交通事故に遭いながらも、松葉杖と車椅子で会場まで足を運び、素晴らしい講演をして下さった戸田さんに感謝いたします。