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「リアルな法曹-裁判官・検察官・弁護士によるトークライブ-」が開催されました!

法曹三者合同憲法週間行事
「リアルな法曹-裁判官・検察官・弁護士によるトークライブ-」が開催されました!

会報「SOPHIA」令和6年6月号より

広報委員会 裁判見学ガイド部会 部会長
田  島   港

 

 5月24日午後3時から50分間にわたり、名古屋高等・地方裁判所、名古屋高等・地方検察庁及び当会の法曹三者が合同で、憲法週間行事として、オンライン企画「リアルな法曹-裁判官・検察官・弁護士によるトークライブ-」を開催しました。昨年と同様、法曹三者に加えて、裁判所事務官、検察事務官も出演し、視聴者に法曹関係者を身近に感じてもらえるような企画となりました。
 当日は、出演者の竹内峻裁判官、青木健剛検察官、塩谷淳夫会員、奥村友美裁判所事務官、遠山麻利子検察事務官及び司会の鈴木海斗裁判所事務官が名古屋高等裁判所に集まり、視聴者とZoomで結び、学生を中心とした50名以上もの視聴者に参加いただきました。

 司会の鈴木裁判所事務官が、事前に受け付けた質問のうち、仕事のやりがい、1日の仕事のスケジュール、法曹になろうとしたきっかけ、ワークライフバランス等、合計7個の質問を法曹三者に尋ねました。
 最初の質問は、法曹の本質に迫る「仕事のやりがいは何か」というものでした。この質問に対して、竹内裁判官は、「人と人との紛争を上手に解決に導けたときにやりがいを感じる」と、青木検察官は、「刑罰を科すという人の人生を左右する判断をするという点が大変な部分でもあり、やりがいでもある」と、塩谷会員は、「事件が無事終了した際に依頼者に喜んで貰えるという点がやりがいである」とそれぞれ答えました。
 面白いと思った質問として、「職業あるあるはありますか」というものがあり、竹内裁判官は、「飲食店等で職業を聞かれた際、裁判官だとは言いづらいため、公務員であると答えるが、そのために話が広がらなくなってしまって困る」と回答し、それに対し、塩谷会員は、「職業を聞かれた場合は意気揚々と弁護士と答えるが、その時が話のピークで、トークのパフォーマンスを維持できないことに困っている」と応じ、青木検察官は、「職業柄、人から話を聞くときに細かい点が気になって突っ込んでしまう」といった全く別の観点からの回答をされるなど、笑いも交えつつ、和やかな雰囲気でトークが展開されていきました。
 トークの途中には、遠山検察事務官、奥村裁判所事務官が登壇し、両名に対し、仕事のやりがい、現在の仕事に就くきっかけ等の質問がなされました。遠山検察事務官は、「検察官と同じ気持ちで同じ目標をもって、被害者のために活動をすることができることが仕事のやりがいである」と答え、奥村裁判所事務官は、「法律の知識を用いて裁判手続を支えるという点に魅力を感じて裁判所事務官を目指した」と答えるなど、法曹を支える各事務官の仕事の魅力についても視聴者に伝えることができた企画となりました。

 一堂に会した各法曹関係者が、各々の仕事のやりがい等をアピールできたことは、視聴者にとって貴重な機会になったものと思います。視聴者のアンケートでも「良かった」が80%を占めるなど、好評をいただきました。また、「頑張って勉強をして愛知県弁護士会に入りたい」、「法曹界がもっと広報に積極的 になると良い」といった意見も頂戴し、広報企画としても意義のあるイベントになったと思います。