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法曹三者合同憲法週間行事
「法曹に聞く!裁判官・検察官・弁護士によるトークライブ」が開催されました!
法曹三者合同憲法週間行事
「法曹に聞く!裁判官・検察官・弁護士によるトークライブ」が開催されました!
会報「SOPHIA」令和5年6月号より
広報委員会 裁判見学ガイド部会 部会長 田 島 港
1 5月30日午後2時から50分間にわたり、名古屋高等・地方裁判所、名古屋高等・地方検察庁及び当会の法曹三者が合同で、憲法週間行事として、オンライン企画「法曹に聞く!裁判官・検察官・弁護士によるトークライブ」を開催しました。昨年も同様のオンライン企画を開催しましたが、今年は裁判所事務官、検察事務官にも出演していただき、より視聴者に法曹関係者を身近に感じて貰えるような企画となりました。
当日は、出演者の井筒土筆裁判官、森田邦郎検察官、三好裕一朗会員、佐々木由華裁判所事務官、蒲祐貴検察事務官及び司会の服部和彦裁判所事務官が名古屋高等裁判所に集まり、視聴者とZoomで結び、学生を中心とした35名に参加いただきました。
2 司会の服部裁判所事務官が、事前に受け付けた質問のうち、法曹になろうとしたきっかけ、仕事のやりがい、試験の勉強方法、ワークライフバランスについて等、合計10以上の項目を各出演者に尋ねました。
最初の質問は、法曹の本質に迫る「仕事のやりがいは何か」というものでした。この質問に対して、井筒裁判官は、当事者の意見を中立的な立場で聞いて最終的な判断を下せることであると答える一方、それが同時に大変なことでもあるとも話し、森田検察官は、起訴・不起訴の判断を含め、目の前の事件について、一から真相解明に向けて事件に携わることができることであると答え、三好会員は、涙を流しながら相談にきた依頼者の紛争解決後の晴れやかな顔を見たときにやりがいを感じると答え、各法曹がそれぞれの立場で仕事のやりがいについて、視聴者に説明しました。
「それぞれの仕事を志した理由は何か」という質問に対しては、井筒裁判官が裁判官の仕事としての魅力と裁判所の職場の雰囲気の良さに惹かれたと答えれば、三好会員が修習中に出会った弁護士の人間的な魅力に惹かれたと応じ、「仕事をする上で大切にしていることは何か」という質問に対しては、森田検察官が、自分の判断が常識と一致するかという視点を持つことを大切にしていると答えるなど、法曹を目指さない視聴者にとっても魅力的な内容のトークが展開されました。
トークの途中には、蒲検察事務官、佐々木裁判所事務官に登壇いただき、両名に対し、仕事のやりがいは何か、現在の仕事に就くきっかけは何か等の質問がなされました。蒲検察事務官は、ニュースになっている事件の裏側を知ることができる、社会正義実現に向けた最前線で仕事できることがやりがいであると答え、佐々木裁判所事務官は、裁判所主催の見学ツアーに参加し、職員の方と接することで自分が働くイメージがついたことがきっかけで裁判所事務官を目指すようになったと答えるなど、法曹を支える各事務官の仕事の魅力についても視聴者に伝えることができた企画となりました。
3 一堂に会した各法曹が、各々の仕事のやりがい等をアピールできたことは、視聴者にとって貴重な機会になったものと思います。視聴者のアンケートでも「良かった」が90%を占めるなど、好評をいただきました。