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資格業ガイダンスを開催しました
会報「SOPHIA」令和5年6月号より
隣接士業に関する特別委員会 第1部会員 松 本 健 大
6月12日に、愛知学院大学名城キャンパスにおいて、名古屋自由業団体連絡協議会主催の資格業ガイダンスを開催いたしました。
名古屋自由業団体連絡協議会とは、当会を含む9士業10団体で構成する団体であり、資格業ガイダンス以外にも、生活お困りごと相談会や、フレッシュマン・フォーラムを開催しております。
今回開催された資格業ガイダンスは、学生が士業と触れ合う機会を作り、少しでも士業に興味をもってもらったり、志望してもらったりするために行っています。各士業がブースを設け、ブースを訪れた学生に対し、仕事内容や試験内容、合格までの道のりを説明するという形式で行っております。
近年は新型コロナウイルスの影響で開催できない年もありましたが、それ以前は、愛知大学、愛知学院大学、名古屋大学、名城大学で開催しており、愛知学院大学では4年ぶりの開催となりました。
弁護士のブースでは、計22名の学生の相談に応じました。質問内容としては、弁護士のやりがいや仕事内容、働き方、弁護士になるまでの道のりと、多岐にわたるものでした。
弁護士に対しては、ドラマの世界でのイメージが強く、特に刑事事件を舞台にしたドラマでのイメージが強い印象でした。学生からは、刑事事件を中心に、大変だった事件、難しかった事件についての質問があり、各会員の体験から大変さや難しさ、やりがいを感じ取っている様子でした。
また、司法試験までの道のりに関しても多くの質問がなされました。勉強内容や量はもちろん、そもそもどうすれば司法試験を受けられるのか、ということを質問する学生もいました。会員は、実体験を踏まえながら、長い道のりになることを伝え、学生はその厳しさに驚いていました。
しかし、このような厳しい話で終わらず、いろいろな業界・業種に関わることができ、一生飽きがこないと言われている弁護士業務の魅力や、働き方の自由度が高く、ライフステージに応じた、臨機応変な働き方も可能であることも伝えることができましたので、弁護士という職業の魅力を感じ取ってくれたと思います。
さらに、今回は、大学2、3年生からの相談が中心だったことから、就職活動や他の士業の資格取得の意欲をこちらから質問し、進路相談会のような時間もありました。まだ多くの学生が自身の進路を悩んでいる様子だったので、進路研究という点でもよい活動になったと思っております。弁護士の多様さ、仕事の幅広さを聞き、自分の進路の選択肢の一つとして検討を行うと明言してくれた学生もいました。
また、他士業と比較することで、今自分が取りたいと考えている資格をなぜ取るのか、その資格の強みは何か、他士業との関係でどのような位置づけになるのかなど、ある程度目指す方向が決まっている学生に対しても、意味のあるものだったと思われます。
今後の資格業ガイダンスにおいても、多くの学生に訪れてもらい、弁護士の魅力、士業の魅力を伝えていくことができればと思っています。