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法曹に憧れて

会報「SOPHIA」令和5年4月号より

会 員 伊 藤 麻里花

 私のグループでは、高校生11名とともに、藤根桃世裁判官、山下陽子会員、江本玲香司法修習生を講師として、事前に出ていた質問を中心に、回答していただくという形で進行しました。
 主に、仕事内容、プライベートとの両立、進路等の質問に対し、裁判官、弁護士、司法修習生というそれぞれの立場から回答をしていただきました。生徒さんたちは、きらきらした瞳で、熱心に講師の先生方の話に耳を傾けていました。裁判官、弁護士との違いを対比する形でも話をすることができ、用意していた質問すべてに回答していただくことができなくなるくらいに盛り上がりをみせ、あっという間に時間が経ってしまいました。大変充実した、濃密な時間であったと思います。
 特に、グループ内は、裁判官に興味がある、または志望している生徒さんが多く、「感情移入しやすい性格だが、中立な立場の裁判官には向いていないか」「一人の人生を決めるということについての重圧はないのか」などの裁判官に関する質問もありました。藤根裁判官には、感情移入することも大切であること、重圧があるからこその思い等、丁寧に答えていただきました。その回答を受けて、事後のアンケートにおいては、「人間味溢れる人こそ裁判官に向いていると発見できた」「藤根裁判官は私の憧れとなりました」といった大変嬉しい声も見受けられました。
 今年度はハイブリッド形式での開催ということで、私のグループは対面形式で行いましたが、どのような質問に特に興味があるのかなど生徒さんたちの表情を見ることができましたし、また生徒さんたちからも積極的に質問が出ていましたので、対面で行った意義があったと感じました。
 私自身、高校生のときに模擬裁判に参加して、弁護士に憧れを抱いて今日に至っているところ、このような場が、生徒さんたちの進路決定の一助となれば嬉しく思います。また、このリーガル女子に参加した生徒さんたちから法曹が誕生し、一緒に活躍することができる日が来ることを楽しみにしております。