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名古屋市消費生活フェア、開催される!

会報「SOPHIA」令和4年12月号より

消費者委員会 行政連携・広報部会
委員 山 本 駿 介

1 はじめに

 11月26日(土)、オアシス21にて名古屋市消費生活フェアが開催されました。オアシス21での開催は実に3年ぶりです。当会の消費者委員会でも、ブースを出展し、無料法律相談を開催するとともに、金融リテラシークイズと称した詐欺被害に関するクイズを実施しました。また、若者に多い消費者トラブルが題材の啓発4コマ漫画も掲示しました。
 当日は大盛況でした。当会のブースでは会員3人体制で対応していたのですが、常に手一杯の状況でした。

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2 金融リテラシークイズ

 集客の要となったのは、金融リテラシークイズでした。これは、当会会員が消費者事件を扱う中でよく見受けられる詐欺の手口を3行程度の事例として紹介し、これが詐欺か否かを問う内容のものです。参加者の方はみんな興味津々で、「詐欺被害に遭わないためのクイズをやっています」と声がけすると、多くの方がブースに足を運んでくれました。
 全9問で、うち7問が詐欺事例に関する内容なのですが、3択のうち正解肢「詐欺である」の選択率は約6~8割でした。また、うち1問はLINEを勧誘手段とした詐欺事例において、加害者の個人情報を特定できるかという問題でしたが、その正答率は75%でした。
 さらに、興味深いのは、詐欺被害に遭った場合における相談機関に関する問題です。「188番に電話する」「法律相談センターに相談する」「弁護士事務所に行く」「詐欺被害センターに電話する」(複数回答)という選択肢のうち、最も票を集めたのは唯一の不正解肢、「詐欺被害センターに電話する」でした(63.9%)。近時、「詐欺被害センター」等と標榜する怪しい団体が、詐欺被害者の相談に乗るという体裁を装って高額な相談料を詐取するという、二次被害が報告されています。行政や弁護士以外を相談窓口として信頼してはならず、注意が必要です。188(いやや)は消費者庁の消費者ホットラインです。ここに架ければ最寄りの消費生活センターにつながるのですが、我々にとって衝撃だったのは、正解肢の1つである「188番に電話する」の選択率が50%だったことです。この結果を見るに認知度が高くないようなので、広報活動に力を入れなければならないと感じました。

3 ひまるん、大人気!

 また、当日はひまるんにも登場してもらいました。ひまるんは子ども達から大好評で、終始、人だかりができていました。一緒に写真を撮りたいという声に応えていると、気が付けば順番待ちの列ができていました。

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4 おわりに

 本行事は大成功でした。今後も当委員会は市民の方々に向けた活動を通じて、消費者被害の予防と救済に努めてまいります。