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法曹の魅力、誇りを伝えたい!

パネルディスカッション
法曹の魅力、誇りを伝えたい!

会報「SOPHIA」 令和3年 4月号より

会員 山下陽子

1 法曹三者が勢揃い

 第1部のパネルディスカッションは、伊藤昌代裁判官(名古屋地方裁判所)、武藤京子検察官(名古屋地方検察庁)、私の3名をパネリストとし、上松健太郎会員のコーディネートで行われました。

2 参加者の感想はいかに!?

 以下、参加者からのアンケート結果の一部を引用しながら、当日の内容をご紹介します。

●【中学3年生:「自分が思っていた以上に、様々な仕事内容があることを知り驚きました。」】
 一般的な業務内容の説明に加え、武藤検察官から刑事事件を離れて国の代理人や他省庁での勤務もあり得ること、伊藤裁判官からは裁判所での勤務だけでなく大学・司法研修所での教官や海外留学等の経験も可能であること、私からは法律事務所ではなく組織内弁護士として弁護士資格を活かす方法もあることを紹介しました。多様な働き方があり、自らそれを選択できることは法曹の魅力の一つです。「私たち自身が、そんな自由さ、個性を何より楽しみ、誇りに思っている」(竹内裕美副会長の参加者向け挨拶より)ことを感じていただけたのではないかと思います。

●【中学3年生:「産休育休制度が聞けると思っていなかったので、すごく参考になりました!」】
 裁判所、検察庁での産休・育休制度や業務復帰後の育児との両立の工夫等が紹介されました。中高生対象でしたので、産休・育休にはまだそれほど興味がないかなとも思っていましたが、アンケートではこの点について言及しているものも少なくなく、女性にとって職業を選ぶ際の大きな要素であることを改めて実感しました。

●【中学1年生:「みなさんが仕事を楽しんでいるのがとても伝わってきて、これから仕事を楽しめるような人間になりたいと思いました。」】
 武藤検察官が小学生の時に「三権分立」に感銘を受けた話、伊藤裁判官が先輩裁判官の仕事への姿勢に心打たれた話などを通じて、参加者に「法曹の魅力、誇り」を感じていただけたことを大変嬉しく思います。と同時に、その期待を裏切ることのないよう、真摯に日々の仕事に向き合わなければと身の引き締まる思いがしました。

 参加者の中から法曹の仲間が増えることを心待ちにしています。