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~今年はリモートで開催しました~

「あつまれ!リーガル女子」シンポジウム
~今年はリモートで開催しました~

会報「SOPHIA」 令和3年 4月号より

シンポジウムチーム員 中山裕徳

1 はじめに

 3月21日(日)、「あつまれ!リーガル女子」のシンポジウムが開催されました。

 司法試験合格者に占める女性の割合はここ数年25%程度にとどまり、割合の増進が課題となっています。日弁連では平成28年から「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」に応募してシンポジウムを開催しており、平成30年度までに東京、大阪、福岡にて開催されました。そして、令和元年度は当会でも開催したところ大変盛況であったため、令和2年度は日弁連の活動とは別に当会独自でも行うことになりました。

 ただし、コロナ禍で令和元年度のようなリアルでの開催は困難であったことから今回はリモートでの開催となりました。

2 シンポジウムの狙い

 このシンポジウムは、主に女子中高生に対し、法曹を視野に入れた進路選択を促すことを狙いにしています。そのために女性法曹の話を聞く機会や話す機会を設け、まずは女性法曹の仕事や生活について具体的なイメージを持ってもらうことを目指しました。

3 シンポジウムの内容

 シンポジウムは竹内裕美副会長の挨拶で幕を開け、第1部パネルディスカッション及び進路説明、第2部グループセッションの構成で行われ、最後に山下勇樹会長の挨拶で幕を閉じました。

 このうち第2部では、参加者を事前の希望を基に11のグループに分け、女性法曹を中心とする各3名の講師等が、中高生とじっくり話をする機会を設けました。

 当日は、中高生を中心に80名が参加し、中には令和元年度に引き続いて参加してくれた学生もいました。また、愛知県、岐阜県、三重県以外に石川県、富山県、兵庫県、神奈川県、東京都からの参加もありました。

4 リモート開催

 初のリモート開催ということで不安もありましたが、チーム員が一丸となって入念な準備を行ったこともあり、当日は大きなトラブルもなく開催することができました。

 リモート開催についての参加者からのアンケートでも「操作などが簡単で手軽に参加できた」(70.1%)と概ね好評でした。しかし、中には「質問(発言)がしづらかった」(10.4%)という意見もありました。リモートの場合にはリアルの場合に比べて場の空気作りが難しい面があり、アイスブレイクの方法の検討やグループセッションの時間設定が今後の課題と思われます。

5 おわりに

 今回のシンポジウムでは、名古屋地方裁判所から4名の裁判官、名古屋地方検察庁から4名の検察官、当会のほか岐阜県弁護士会、三重弁護士会等他会の弁護士の皆様にも講師等をお引き受けいただきました。ここに改めて御礼申し上げます。