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「来たれ、リーガル女子!」シンポジウム
~未来の女性法曹がたくさん集まりました~
「来たれ、リーガル女子!」シンポジウム
~未来の女性法曹がたくさん集まりました~
会報「SOPHIA」令和元年12月号より
シンポジウム事務局長 岡 田 香 世
1 はじめに
11月3日(日・祝)、名古屋大学のアジア法交流館において、「来たれ、リーガル女子!」シンポジウムが開催されました。
司法試験合格者に占める女性の割合はこの数年25%に届いておらず、割合の増進が課題となっています。日弁連では平成28年から「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」に応募してシンポジウムを開催しており、東京、大阪、福岡に引き続き、今年度は当会が共催して行われたものです。
2 シンポジウムのねらい
このシンポジウムは、主に女子中高生に対し、法曹になることを視野に入れた進路選択を促すことを狙いにしています。そのために、まずは女性法曹の仕事や生活について十分な具体的イメージを持ってもらうことを目指しました。また、進路選択に影響を与える保護者や教員も対象としました。
当日は、中高生88名、保護者・教員35名、合計123名の参加者が集まり、関係者も合わせて会場となったホールが満員となりました。また、シンポジウムの様子は東京、石川、鹿児島、福岡の4会場にも同時中継されました。
3 シンポジウムの内容
シンポジウムは黒澤佳代副会長の司会のもと、内閣府男女共同参画局の栗田奈央子総務課長の挨拶で幕を開け、第1部基調講演、第2部パネルディスカッション及び進路説明、第3部グループセッション及び保護者説明会の構成で行われ、最後に関谷文隆日弁連副会長の挨拶で幕を閉じました。
このうち第3部では、中高生を事前の希望をもとに7つのグループに分け、女性法曹を中心とする各5名の講師等が、中高生とじっくり話し合いました。
4 展示ブースとひまるんも大人気
今回は例年にない新たな企画として、法曹に関するクイズ、司法試験問題の紹介など、参加者の興味を引く内容のパネル展示を行いました。また、裁判所よりお借りした法服等の試着のほか、ひまるんも登場して参加者の人気を博しました。参加者からは良い感想が聞かれ、親しみやすさ、わかりやすさの点で大きな効果があったものと思います。
5 おわりに
終了後に実施した参加者アンケートでは、「固くて真面目なイメージだったが、面白くて楽しそうに仕事をしていることがわかった」「親しみがわいて、自分でも目指すことができそうだと感じた」「いろいろな働き方があることがわかり、安心した」などの嬉しい感想が並び、十分な手応えを感じました。
今回のシンポジウムでは、できるだけたくさんの多様な女性法曹に近くで触れてもらうことを重視し、名古屋地方裁判所から4名の裁判官、名古屋地方検察庁等から5名の検察官、当会のほか次年度開催予定地である札幌弁護士会等多数の他会から30名を超える弁護士の皆様に講師等をお引き受けいただきました。また準備、運営に当たり多くの会員に御協力をいただきました。ここに改めてお礼を申し上げます。