編・著者 | 愛知県弁護士会 研修センター運営委員会 法律研究部 契約審査チーム |
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出 版 社 | 新日本法規出版 | |
頁 数 | 417頁 | |
定 価 | 4,900円+消費税 | |
発行年月 | 2018年3月 |
解説文
- 本書は、2008年2月14日、愛知県弁護士会弁護士業務総合推進センター企業プロジェクトチームが発行した、書籍「類型別契約審査手続マニュアル」に、2020年4月1日に施行される民法(債権関係)の改正内容を反映させた改訂版となります。
- 本書では、企業法務において契約交渉の担当部署と契約審査の担当部門との協働の中で相手方との交渉によりあるべき契約書を実現することを「契約審査手続」と捉え,「コンプライアンスを実現し、リスクを回避しつつ自らの会社の利益を実現すること」を目的とするとともに、契約審査担当者の人材養成のための教材としての位置づけを目指しています。
- 本書の構成は、
① 第1編において契約審査手続の意義、方式、契約審査手続の際の視点及び時系列に従った契約審査手続のポイントを解説し、
② 第2編において、契約書の背景にあるビジネスモデルないしはビジネススキームの理解を前提とした契約類型別の審査のポイントを解説しています。
③ 「弁護士に聞きたい!」のコーナーを設け、契約審査手続について一歩進んだ法律論を展開しています。さらに、改訂に伴い、新たに、「新民法と契約審査」のコーナーを設け、民法改正が契約審査に及ぼす影響について解説しています。 - 本書は企業法務担当者はもとより、弁護士、公認会計士、税理士等、広く企業法務担当者に対し契約書等に関するアドバイスをされる方にお勧めできると考えております。
目次
第1編 契約審査手続総論
第1章 契約審査手続の意義と流れ
第2章 契約審査手続の視点
第3条 依頼部署からの持ち込み
第4章 依頼部署へのヒアリング
第5章 契約の問題点の検討
第6章 依頼部署への回答・交渉の依頼
第7章 最終案の審査・契約締結後の処理
第2編 契約審査手続各論
第1章 全ての契約書に必要な審査
- 1. 契約書の形式面の審査
- 2. 契約書の内容面の審査
- 3. 契約書に共通に見られる条項の審査
第2章 秘密保持契約の審査
- 1. 秘密保持契約における審査の視点
- 2. 秘密情報の対象
- 3. 秘密保持の方法
第3章 売買契約の審査
- 1. 売買契約
- 2. 取引基本契約
第4章 賃貸借契約の審査
- 1. 賃貸借契約総論
- 2. 建物賃貸借契約
- 3. 定期建物賃貸借契約
第5章 担保権設定契約の審査
- 1. 動産質権設定契約
- 2. 集合物譲渡担保契約
- 3. 集合債権譲渡担保契約
第6章 知的財産に関する契約の審査
- 1. 開発委託契約
- 2. 特許通常実施権許諾契約
- 3. キャラクター商品化権許諾契約
- 4.共同開発契約
第7章 請負契約の審査
- 1. 建設工事請負契約
- 2. 制作物供給契約
第8章 業務委託に関する契約の審査
- 1. 物品運送契約
- 2. 寄託契約
- 3. コンサルタント契約
第9章 労働契約の審査
第10章 販売権に関する契約の審査
- 1. フランチャイズ契約
- 2. 販売店契約・代理店契約
第11章 M&Aに関する契約の審査
- 1. 株式譲渡契約
- 2. 事業譲渡契約