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クイズ選手権~2021年夏~

会報「SOPHIA」令和3年8月号より

法教育委員会 クイズ選手権チーム
木 河 賢 二

 8月2日、サマースクールのクイズ選手権が開催されました。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となりましたが、今年は、クイズ選手権を楽しみにしてくれている生徒たちのためになんとか開催することができないか、チーム会において検討を重ね、Zoomを用いたWeb形式で開催することとなりました。

1 ○×クイズ・三択クイズ・記述式クイズ

 憲法や刑事裁判に関する問題などを計8問出題しました。中には、当時開催されていた東京オリンピックに関する問題(メダルが差押えの対象となるか?)などタイムリーな問題も含まれており、参加者はそれぞれ大いに頭を悩ませ、解答していました。解答方法は紙に記入してもらいカメラに映してもらうという方式としましたが、特に大きなトラブルもなく行うことができました。参加者は、正解発表の際には一喜一憂して大きなリアクションを取り、弁護士による問題の解説の際には真剣な表情でうなずいてくれており、とても楽しんでくれている様子でした。

2 司法試験に挑戦!?

 「司法試験に挑戦!?」は司法試験を身近に感じてもらうべく導入したもので、司法試験の短答式問題を簡単な表現にし、〇×で回答してもらうクイズです。相隣関係の問題、付合に関する問題、犯罪の成否に関する問題など、比較的想像しやすい問題であったため、中には全員が正解できた問題もありました。自分の力で実際の試験問題を解くことで、司法試験を身近に感じてもらえたのではないかと思います。

3 クイズ!「生活笑百科」

 「生活笑百科」では、相談者の法律相談に対し、3名の弁護士がそれぞれ異なる見解を披露し、参加者にどの見解が正しいか当ててもらうクイズです。例年は相談者役弁護士による生寸劇が披露されるのですが、今回はWeb形式での開催ということもあり、事前に撮影した動画を見てもらう方式をとりました。
 相談者の動画を見ている際には参加者の表情が緩み、また、各弁護士の述べる見解にはうなずいたり首を傾げたりしている姿が印象的でした。

4 最後に

 今年は、初のWeb形式での開催であったため、どうすれば参加者に楽しんでもらえるか事前にチーム内で議論を重ね、2グループ制とし、司会・進行はグループ毎に進めるなどこれまでとは異なった工夫をすることとなりました。
 途中、参加者のインターネット回線が繋がらなくなってしまったり、一部の参加者が共有画面を見られないなど、Web形式特有の問題が発生しましたが、柔軟に対応し、司会者や解説者のフォローもあり、なんとか無事に終えることができました。
 参加者からも好評な意見が寄せられており、楽しく法律を学ぶクイズ選手権の目的も達成できたのではないかと思います。