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クイズ選手権 ~2016夏~

会報「SOPHIA」 平成28年8月号より

法教育委員会 委員 水野 圭助

サマースクール2日目の8月3日にクイズ選手権が開催されました。今年は、與吾純平会員の暑さを吹き飛ばすかのような元気な挨拶から始まりました。参加者(中学生)は、全部で11名、3人×3、2人×1の計4チームでした。

昨年までは、「生活笑百科」というテレビ番組を模倣した問題を出していましたが、今年は、「99.9―刑事専門弁護士―」が放映されていたこともあり、模擬接見とクイズを融合した「あなたの知らない刑事弁護の世界」に変更しました。

1 クイズ 書けるだけ書け

「書けるだけ書け」は、問題の答えを思いつく限りホワイトボードに書いてもらうクイズです。今回は例年と趣向を変え、参加者に条文を配り、条文を読んで回答してもらうことにしました。1問目は「日本国憲法の条文で、「裁判所」が含まれる条文を書けるだけ書け!」というものです。各チームとも的確に条文を探しており、1チームが満点を獲得しました。2問目は「刑法に規定されている罪名の中で、法定刑に死刑が定められている罪名を書けるだけ書け!」です。法定刑が「前条の例による。」とされている罪名を挙げるチームもあり、非常に細かく条文を見ている参加者もいました。

2 あなたの知らない刑事弁護の世界

最初のクイズの司会をしていた園田観希央会員から原田奈津子会員に司会をバトンタッチし、次のクイズが始まりました。模擬接見の合間に、事案に関連するクイズを挿入するという形式で行いました。

被疑者役の私のもとに、当番弁護士役として熊谷豊和会員と細川俊輔会員の2名が接見にくる場面からクイズは始まります。

「弁護士バッジにデザインされた花は何か?」等のクイズを経て、模擬接見は進んでいきます。保釈金の過去最高額がいくらかという問題では、全く想像もつかないといった様子でしたが、10億円と答えた勘のいい参加者もいました(なお、正解は20億円です)。

聞いたこともないようなアイドルのDVDを盗んでしまった被疑者の運命や如何に...。普段は知らない刑事事件の一端に触れようと、参加者も食い入るように模擬接見を見つめていました。

3 早押しクイズ

最後のクイズは、得点の横取りもある早押しクイズです。1位のチームが独走状態となっていたため、他のチームは、1位から横取りするぞ!と意気込んでいました。

選挙で複数の人が同じ得票数の場合、公職選挙法上、どのように当選者を決めるかという問題では、選択肢が出る前に、「くじ引きで決める」という正解が出て、参加者のレベルの高さに驚かされました。

1位のチームは何度も得点を横取りされ、逆転を許す場面もありましたが、最終的には1位チームが地力を見せ、他を引き離し優勝を決めました。

4 参加者の反応

参加者からは、「クイズをとおしていろいろなことを学べた」、「おもしろかった!」等のコメントがあり、楽しんでもらえたようです。他方、「もう少し難しく」してほしい旨のコメントをしてくれた参加者もいました。クイズの難易度のバランスに気を付け、来年も参加者に楽しんでもらえるよう改善をしていきたいです。