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体験講座 裁判官・検察官・弁護士 ここだけの話
会報「SOPHIA」 平成28年8月号より
法教育委員会 委員 佐藤 美波
- サマースクール2日目、体験講座「裁判官・検察官・弁護士 ここだけの話」が開講されました。今年も多くの中高生が参加し、大いに「ここだけの話」で盛り上がりました。
- 名古屋地方裁判所・名古屋地方検察庁のご協力を得て、午前の部Aチームは成田真会員の司会進行で黒木裕貴裁判官、中田光昭検察官、鈴木弘子会員、Bチームは水野吉博会員の司会進行で川内裕登裁判官、栗田旭検察官、丸谷聡志会員に担当いただき、また、午後はチーム分けをせず、林秀明、樅木良一両会員の司会の下、森文弥裁判官、堀田康介裁判官の裁判官チーム、根立智美検察官、山本洋季検察官の検察官チーム、犬飼裕行会員、田奈津子会員の弁護士チームに分かれて更に補佐の渡邊海太会員と当職が入った混成チームを作り、それぞれのチームで非常に密な内容の「ここだけの話」が披露されました。
- 講座は2時間で、午前の部・午後の部共に冒頭で職業当てクイズが行われました。その際に、各職業のイメージを学生に答えてもらいました。中高生の、「真面目そう。」、「苦労が多そう。」、「話を聞き出してくれそう。」といったざっくばらんなイメージに、法曹三者は一喜一憂し、中高生の緊張も解け、一気に打ち解けた雰囲気になりました。
- 講座は参加した中高生からの事前アンケートを参考にしながら行われました。「正直なところ儲かるのか?」、「異性にモテるのか?」といった、いわゆる「ぶっちゃけ話」も本講座の見所の一つですが、中高生の中にはノートにびっしりと質問事項を書いて持参するなど法曹三者に並々ならぬ熱意を寄せている学生もおり、真剣な眼差しにつられて法曹三者も思わず熱い思いを語る場面も多々見られました。
「法曹三者になろうと思ったきっかけ」や「やりがい」は定番の質問ではありますが、実務家の考えや気持ち、仕事への取り組み方などが表れる質問でもあり、中高生へ法曹三者の熱意が伝わったのではないかと思います。 - 例年、法曹三者にはバッジや法服を持参いただき、中高生に手にとってもらったり身につけてもらったりする機会が設けられていますが、中高生は、バッジを手にとってじっくり眺めたり、法服を着て写真を撮ったりと、大変な盛り上がりようで、まさに「ここだけの」体験になったかと思います。
- 参加者の話を聞いていると、まだまだ法曹三者は堅いイメージをもたれがちであるようですが、講座後のアンケートにおいては、講座を通して法曹三者のイメージが変わった、身近に感じた、等の意見を聞くことができました。
参加した中高生には、法曹三者と直接様々な話をすることが出来るこの企画の良さを体感していただけたのではないかと思います。