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インターネットでの買い物について

インターネットでの買い物は便利です。自分の家で自分の好きな時間に買い物ができます。ただ、問題点も少なくありません。

インターネットで注文する場合、画面の表示に従って入力することになります。書くのと違って、キーボードでの入力は、ミスをしやすく、ミスをしても気づかないことが多くあります。

1個頼んだつもりが、11個になっていたりすることはよくあることで、このようなとき11個も買わないといけなくなるとしたら大変です。

そこで電子消費者契約法(注1)では、うっかり誤入力した場合でも、その注文の無効を主張できるとしています。

しかし、注文内容の確認画面があるにもかかわらず、誤入力を見過ごした場合には、無効を主張できず、注文どおり買わなければいけないことになっています。確認画面は、穴の空くほどよく見ましょう。

また、インターネットで買い物する際、クレジットカードを利用する場合もあるでしょう。

その場合には、カードの情報を暗号化して送信できる仕組みになっているかどうか確認しましょう。SSLという表示があれば、暗号化して送ることができます。暗号化していない場合、送った情報が盗み見られて、自分の知らないところで使用される可能性もあるので注意しましょう。

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インターネットでは、普通のお店でのショッピング以外にも、一般の人が出品するオークションや、フリーマーケットも盛んです。掘り出し物を見つけることも楽しみの一つだと思います。

しかし、思わぬ貧乏くじを引くこともあるので注意が必要です。最近でも、はじめから品物を送るつもりがないのに、代金だけ振り込ませていた詐欺被害があり、逮捕事例もあります。

このような事態を防止するには、代金引換やエスクロー制度(注2)など、受け渡しを確実にできる手段を利用することが必要です。

このほかにも、知らない間に国際電話をかけていることになっていたりするケースなど、インターネットのトラブルは少なくありません。おかしいと思ったら、すぐ弁護士などに相談しましょう。


(注1)
正式名称: 電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律

(注2)
第三者が売り主と買い主の間に入り、商品の受け渡しと、代金の授受を確実に行う仕組み。具体的には、

  1. 買主が、エスクロー業者に商品代金を支払う
  2. 売主が商品を発送する
  3. 買主に商品が到達した後、エスクロー業者が売主に商品代金を支払う

という形を取ります。