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 9月末で新型コロナ対策の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除され、また9月29日には自民党総裁が新たに決まり、1つの節目のように感じられます。このまま新型コロナの新規感染が収束し、また政治に対する信頼が回復出来ることを祈りたいと思います。

 当会では、引き続き、新型コロナに関連した無料法律相談を継続し、また、事業者でお困りの方についても、対応をさせていただくことを予定しています。それぞれに抱えている問題について、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

 私たち執行部は、就任以来半年を経過し任期も半ばにさしかかりました。就任当初に予定していた目標の実現に、少しずつではありますが近づきつつあります。当初目標は、やはり新型コロナ感染症拡大の影響もあり、各種行事のオンライン化や、法律相談のWeb化等を想定していました。行事については、既に実現しつつあり、法律相談についてもまもなく実施出来るところにまで辿り着いています。今暫くお待ちいただければと思います。

 10月からは、当会における各種行事も予定されています。昨年には実施出来なかったものが実施出来ることは、1年間の経験の集積によるものかと思います。

 10月2日には、当会東三河支部が企画した「アナタの知らない弁護士の仕事2」と題して、地元のFMラジオでのトークを予定しています。ラジオの冒頭には、私も発言させていただきますので、皆様も是非ご視聴下さい。

 10月10日には、法の日記念行事として「SDGsは万能か?」と題して、新進気鋭の斎藤幸平准教授のご講演とパネルディスカッションを予定しています。残念ながら感染症の懸念のため完全オンライン形式での実施となりますが、最近の著しい気候変動に対し、今後私たちがどのように対応すべきかという、まさに今考えるべきテーマです。是非ご視聴いただき、一緒に考えましょう。

 10月29日には、中部弁護士会連合会の定期大会並びにシンポジウムが予定されています。シンポジウムは「民主主義の実質化に必要な主権者教育(法教育)~弁護士は何が出来るか~」をテーマとします。選挙年齢、成人年齢の引き下げにより、高校では「公共」という必修科目が新設され、学校現場では新しい主権者教育が始まろうとしています。これまでにも弁護士会では、「答えは一つじゃない」という多様な価値観をテーマに議論を行う出前授業を実施してきました。教育現場においては、生徒自身が自らの頭で考える授業が実施されることになりますので、弁護士会として、これまでの出前授業等の経験を踏まえたあるべき授業の提案を試みる企画です。これも完全オンラインですが、是非ご視聴いただきますようお願いします。

2021年10月1日               愛知県弁護士会会長  井口 浩治

副会長

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