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5人の副会長とともに、私が今年度の愛知県弁護士会会長に就任して早いもので任期の半分が過ぎました。

振り返ってみますと、やはり新型コロナウイルス感染症への対応が頭から離れなかった6か月間でした。そのときどきにおいて、感染拡大防止の要請と弁護士会活動がうまく折り合っていたのか、自問自答しています。

日本弁護士連合会は、9月4日に行われた定期総会において、「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う法的課題や人権問題に積極的に取り組む宣言」を決議しました。

社会経済活動の停滞、混乱により、事業者の資金繰りの問題、労働問題、契約上のトラブル、生活の困窮が生じ、一方で詐欺的取引や悪質な商法による消費者被害も発生している、長引く外出自粛の中で家庭内ではDVや虐待の危険が増加し、感染者や医療従事者等に対する差別や偏見、また、対面でのコミュニュケーションが制限される中でSNS等での匿名性を背景とした他者に対する誹謗中傷も目立っている、等々、多種多様な法的課題や人権問題が発生していることについて、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士の団体として、「新しい生活様式」の中で法律事務所、弁護士会の機能も維持しながら、裁判所等他の機関とも連携し、このような様々な法的課題や人権問題の解決のために積極的に取り組む、とするものです。

私たち愛知県弁護士会としても、この宣言をかみしめ、あらためて、身近で頼りがいがある存在として、よりよい法的なサービスが提供できるよう努めていきたいと思います。

2020年10月1日               愛知県弁護士会会長  山下 勇樹

以 上

副会長

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