平成最後の年と令和最初の年にまたがるという印象深い年度に愛知県弁護士会の会長に就任させていただきました。この1年、名古屋と東京・日本全国を行き来する生活でしたが、貴重な体験を積み重ねることができました。私にとって忘れることの出来ない1年となりました。

今年に入ってから中国の武漢市から始まった新型コロナウイルス感染症（COVID-19）が世界中に広がり、社会生活に大きな影響を与えています。安倍首相の休校要請を受けて多くの市町村が一定期間の休校を決めました。このような社会情勢の中、愛知県弁護士会も予定していた多くの催し物の中止または延期を余儀なくされています。企画のために尽力してきた会員、参加予定をされていた皆さまの気持ちを思うと心が痛みます。

株価が急落するなど経済にも大きな影響が出始めていますが、新型感染症に負けることなく一日も早く普通の生活に戻れることを願っております。

このように新型感染症の影響で騒然とした社会情勢下にありますが、私の会長としての任期は今月で終わります。私の所信に掲げた「弁護士の使命を胸に、平和と明るい未来を創造する」をこれからも忘れることなく、少しでもこの目標に近づくように地道な努力を続けて行く所存です。特に、国際化に向けあらゆる国の人々の権利擁護と外国人及び外国と関係する法的需要に応えることの出来る弁護士、弁護士会を目指して行きたいと思っております。

1年間本当にありがとうございました。

２０２０年３月１日　　　　　　　　　　　　　　　愛知県弁護士会会長　　鈴木　典行

副会長

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