1 はじめに
消費者委員会では、毎年、名古屋市消費生活フェアに出展しています。
消費生活フェアとは、消費者被害の未然防止やトラブルへの対処法、エシカル消費(倫理的消費)など消費生活に関する様々な知識を、消費者団体・事業者団体・学校・行政機関による展示などを通して学べるイベントです。
今年度も、10月12日土曜日、栄のオアシス21にて名古屋市消費生活フェアが開催されました。当会の消費者委員会では、ブースを出展し、iPadを3台利用して、参加者の方々にアンケート及びクイズに回答してもらいました。
当日は快晴に恵まれ、当会のブースも、常時4人以上で対応しても手一杯になるほどに盛況でした。
2 アンケート&クイズ
今年度は、訪問販売お断りステッカーを貼っている住宅に販売業者が訪問販売を行うことや法律・条例でそのような行為を規制することについての意識を調査するアンケート(全7問)及びクーリング・オフにまつわるクイズ(全3問)を準備し、iPadを利用して参加者に回答していただきました。
その狙いは、今般の訪問販売お断りステッカー改訂を契機としてステッカーを今一度配布するとともに、訪問販売について消費者の方がどのような意識を持っているか調査したいというものでした。
訪問販売に関するアンケートでは、参加者の大半が、訪問販売お断りステッカーを貼っている住宅に販売業者が訪問販売を行うことについて悪質だと感じ、何らかの法的規制を求めていることが分かりました。
クーリング・オフに関するクイズでは、その一例として、「訪問販売で購入した商品に不満がある。購入から8日を過ぎてしまった場合、クーリング・オフできないか。①できない②できる場合がある」という問題がありました。訪問販売におけるクーリング・オフ期間は8日間ではありますが、販売業者が消費者に対し、特商法(特定商取引に関する法律)所定の内容を記載した書面を交付していなければ、8日経過後もクーリング・オフは可能です。当会会員が参加者に解説すると、「そうなんだ、それは知らなかった!」という声が多く寄せられました。クーリング・オフに関して参加者の方々に新たな視点を提供できたのではないと思います。
3 大人気マスコットひまるんの登場
また、ひまるんにも、オアシス21に登場してもらいました。ひまるんが登場すると、すぐさま、子どもを中心とした道行く方々が写真撮影を希望したり、握手を求めたりと大変な人気ぶりでした。
4 おわりに
今年度も本行事は大成功でした。次年度以降は、当ブースの人員を増やし、より多くの参加者に当会ブースの企画を楽しんでいただきたいと思っています。今後も当委員会は市民の方々に向けた活動を通じて、消費者被害の予防、救済に努めてまいります。