『全国一斉投資被害110番』の実施について

 商品先物取引被害の相談件数は減少傾向にあると言われていますが,現在も,スマートCXや金地金取引を端緒として不招請勧誘禁止の潜脱を行い,一般市民への強引な勧誘がなされている事案は多数存在しています。

 また,商品先物取引被害以外にも,証券取引,くりっく365取引,外貨建保険等の金融商品取引被害や,FX取引被害,特殊詐欺,CO2排出権取引,金地金売買等々の詐欺的金融商品被害の相談,原野商法の二次被害や,競馬やパチンコの必勝法詐欺の相談,ジャパンライフやケフィア類似の預託商法の相談も多数存在しているところです(警察庁の発表によれば,振り込め詐欺,金融商品取引詐欺などの特殊詐欺の認知件数や被害額は,関係各所の啓蒙活動等が奏功し,やや減少傾向にあるものの,未だ300億円前後の被害が生じています)。

近時は,スマートフォンやSNS利用の普及,副業の流行を背景等として,情報商材による詐欺被害やいわゆる「ロマンス詐欺」も急増しており,コロナ禍においてこれらの被害は増加の一途をたどっています。

 そこで,これら投資取引被害や投資詐欺被害などの実態を調査し,救済を図るとともに,立法への働きかけ等につなげていくための資料とする目的で,今年度も,先物取引被害全国研究会の呼びかけにより,全国一斉投資被害110番が実施されることになりました。

 これを受け,愛知においても,愛知県弁護士会及び名古屋投資被害弁護士研究会との共催にて,下記のとおり110番を実施することになりました。

【全国一斉投資被害110番の実施要項】

  • 対  象

 商品先物取引,証券取引,CFD取引,外国為替証拠金(FX)取引,未公開株・社債・ファンド詐欺,プロ向けファンド,CO2排出権取引,金地金売買等々の詐欺的金融商品被害,原野商法二次被害,仮想通貨・ICO被害,情報商材,ロマンス詐欺等に関する被害相談 

  • 相談日時

令和4年2月25日(金)午前10時~午後4時

  • 相談方法

電話相談 (3回線 ℡052-223-2355)

以上