かんぽ生命保険被害110番 実施について

 近時,日本郵政グループのかんぽ生命の保険契約に関しては,ノルマ重視による不正販売の実態が明らかとなり,社会問題化しています。

 かんぽ生命の社内調査の結果,平成30年11月分の新規契約について,元の保険を解約し,新たな契約を締結させるいわゆる乗換えが約2万1000件あったとのことであり,そのうち約5800件では保険料が高くなるなど契約者にとって不利益といえる契約があり,またそのうち300件の実態調査の結果,数十件で変更内容を理解していない契約者がいたとのことです。尚,かんぽ生命による契約乗換等に関する問題事案としては,乗換後の契約が告知義務違反により解除され支払謝絶等となった事案,乗換以外のより合理的な提案が可能であった事案,乗換前後で予定利率が低下して保障内容の変動がない事案,局員の勧めで契約と解約を短期間に繰り返した事案,多数の契約を結ばされている事案,局員の勧めで被保険者を変更した事案等が指摘されています。

 上記のようなかんぽ生命による不適切な勧誘や説明等による保険契約件数は,この地域においても,高齢者を中心に非常に多数に上るものと考えられます。

 そこで,かんぽ生命による保険不正販売の実態調査や被害回復のため,名古屋投資被害弁護士研究会では,愛知県弁護士会消費者委員会との共催で,「かんぽ生命保険被害110番」として,下記のとおり110番を行うこととなりました。

 なお,この110番実施は,全国証券問題研究会(https://zenkokusyoken.com/)からの呼びかけによるものであり,同研究会からの呼びかけによる生命保険被害に関する110番は,兵庫,大阪,京都等の他地域でも開催されています。

 【かんぽ生命保険被害110番の実施要項】

    日  時 令和元年11月25日(月) 午前10時~午後4時

    相談態様 無料電話相談 052-223-2355(3回線)

    対  象 東海地方(愛知・岐阜・三重)在住の方

    内  容 かんぽ生命の保険契約全般に関する相談

以 上