企画の趣旨――袴田事件再審決定を受けて

袴田巌氏は、1966年に発生した強盗殺人・放火事件の犯人と疑われて起訴され、無実を主張するも死刑判決を受け（1980年に最高裁で判決確定）、その後えん罪を主張して再審を求め続けてきました。

2014年に一度静岡地裁が再審開始を決定しましたが、検察側の即時抗告によって決定が取り消され、闘いが続いていました。

2023年3月、この袴田事件について、東京高裁が再審開始を認め、検察側が特別抗告を断念したため、ついに再審開始が確定しました。

実に、事件発生から57年余りを、死刑判決の確定から42年余りを経過して、やっと現在、再審公判が開始されようとしています。

そこで、当会では、袴田事件の再審開始と再審無罪を通して、広く市民の皆様と一緒に死刑えん罪について考えるべく、袴田事件の再審請求人、弁護人、大学教授をお呼びして、下記のとおりシンポジウムを開催いたします。

【日時】

2023年12月2日（土）　13：00～16：30　（開場12：30）

【企画内容】

１．13:10～　ドキュメンタリー「凍りついた魂・・・袴田巌に襲いかかった死刑えん罪」上映（約40分）

２．13:50ころ～　講演（袴田事件の闘いの現状と課題等）

　　　講演者：袴田秀子　氏（袴田巌氏の姉。袴田事件の再審請求人）

　　　　　　　角替清美　弁護士（静岡県弁護士会沼津支部所属。袴田事件の弁護人）　

３．15:00ころ～　講演（袴田事件から見た現行死刑制度の問題点）

　　　講演者：葛野尋之　氏（青山学院大学法学部教授）

４．15：50ころ～　質疑応答

５．16：10ころ～　閉会あいさつ

【場所】

愛知県弁護士会館５階ホール

（名古屋市中区三の丸一丁目4番2号）

・地下鉄（桜通線・鶴舞線）「丸の内」駅1番出口より徒歩7分

・地下鉄（名城線）「名古屋城」駅6番出口より徒歩9分

※会場に駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。

【参加方法】

・参加費は無料です。

・当日、体調不良の症状が見られる場合は、会場での参加をお断りする場合がございます。

・ドキュメンタリー上映、講演とも、ZOOMウェビナーによる中継を実施します。

※ウェビナーでの参加を希望される方は、以下の申込ページより、事前にお申し込みください。

ZOOウェビナー参加申込ページ

https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_arEW8ZLmRs-vncow0pXw9Q