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 私たち民事介入暴力対策委員会は、暴力団などの反社会的勢力による被害の防止・救済の支援、いわれのない不当な要求による被害の防止・救済の支援などを主な目的として活動している委員会です。

 私たちは、これらの目的を達成するために、民事介入暴力対策について調査研究活動を続けています。

 そのような調査研究活動の1つに、全国の弁護士、警察、暴追センターをはじめとする関係機関の合同の協議会である、民事介入暴力対策全国拡大協議会というものがありますので、ご紹介します。

 今回の民事介入暴力対策全国拡大協議会は、令和3年7月23日(金)に、ウインクあいち(愛知県産業労働センター)にて開催されます。私たち愛知県弁護士会の民事介入暴力対策委員会が中心となり、充実した研究報告と議論ができるよう、資料作成やパネルディスカッション等の準備を進めています。

 今回の協議会のテーマは、「地域からの暴排」です。

 民事介入暴力からの被害防止・救済支援は、今までは、個々の企業や個人の被害予防・救済が中心でしたが、それに加えて、地域全体の問題であると捉え直そうというテーマです。

 「地域からの暴排」は、次の3つのテーマに分けて研究報告・議論することを予定しています。

 まず一つ目は、「地域経済からの暴排」です。みかじめ被害を対象としています。地域住民を主体とするみかじめ被害の予防手段、また、みかじめ被害の救済の1つとしての損害賠償請求について、徹底的に議論します。

 次に、「地域社会からの暴排」です。特殊詐欺被害を対象としています。法的規制はもちろんのこと、高齢者を取り巻く地域関係者との連携等も強化し、被害現場における特殊詐欺被害防止を目指します。

 最後は、「地域環境からの暴排」です。住民の力を結集した住民運動によって、暴力を排除し、安心安全なまちづくりを目指す活動に焦点を当てます。住民の力とは何か、住民運動が直面する様々な問題、住民と弁護士・警察・行政等の関係諸機関との協働について議論を深めます。

 今回の協議会は、新型コロナウィルス禍での開催となり、参加者全員が実際に顔を合わせる形での開催はできませんが、インターネット等のIT技術を活用して、全国各地のサテライト会場とWebでつなぎ、充実した議論を実現したいと思います。

※ なお、本協議会は事前予約制であり、一般の方のご参加はできませんので、ご了承ください。