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 民事介入暴力対策委員会は、暴力団などの反社会的勢力による被害の防止・救済の支援、いわれのない不当な要求による被害の防止・救済の支援などを主な目的として活動している委員会です。こう聞くと、「何か怖い」「私には関係ない」と感じるかもしれません。

 そこで私たちは、暴力団への対策や不当要求への対策を、市民の方々にも分かりやすく、身近に感じていただけるような工夫をしています。今回は、私たちが行ってきた活動の一部をご紹介します。

1 寸劇による啓蒙活動

 反社会的勢力から、暴力的・脅迫的、もしくは不当な要求を受けた場合に、どのように行動すべきか、また、そのような方々に対して私たち弁護士がどのようなことができるのかということを分かりやすくお伝えするための寸劇の台本を作っています。私たちが作った台本をもとにした劇は、一般の方々を対象としたセミナーなどにおいて披露されています。劇のテーマは、みかじめ料、特殊詐欺など様々です。

 演技は、主にプロの方にお願いしていますが、時には私たち弁護士が一つの役を頂いて出演することもあります。

 これからも、暴力団や反社会的勢力への対応に困っておられる方々に、少しでもお役に立てるよう、わかりやすい寸劇を作っていきたいと考えています。

2 動画の作成

 令和元年12月13日、中区役所ホールにおいて、国土交通省中部地方整備局主催イベント『不当要求防止対策連携10周年記念講演会』が開催されました(愛知県弁護士会共催)。この中で、事例を題材にしたパネルディスカッションの際に、市民の方々にもイメージをしやすいよう、不当要求事案の動画を会場で放映しました。

 この動画は、台本作成、演技、撮影を、全て民事介入暴力対策委員会の弁護士が担当し、作成しました。演技や撮影は、私たちにとって慣れない作業ではありましたが、見て下さっている方に少しでも分かりやすく、かつ楽しんでいただけるよう、衣装や小道具、カメラワークにまでこだわって作成しました。

 皆様が、反社会的勢力など不当要求を受けたときにどうすればよいか、より具体的なイメージをもっていただけるよう、これからも様々な工夫をしていきたいと思います。