憲法問題委員会は、日本国憲法の基本原理である国民主権、平和主義、基本的人権の尊重、地方自治等の理念の実現のため、憲法に関する問題全般についての調査研究、市民の皆様に対する広報活動などを行っています。

昨年度の取り組み

 憲法問題委員会では、市民の皆様に、憲法問題について知り、広く議論することのできる機会を提供するとともに、私たち弁護士が憲法問題にどのように取り組むべきであるかを学ぶために、毎年、著名なゲストをお迎えし、憲法問題についての講演会を開催しています。

 昨年度は2回、世間で議論を引き起こしている憲法問題について市民の皆様とともに考える講座を開催し、会場だけでなくオンラインでも多くの方々にご参加いただきました。



2023年7月1日(土)第1回講座「「敵基地攻撃能力」と国民の平和的生存権を考える~「台湾有事」の行き着く先~」

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 講師は、日本の安全保障の問題を中心に取材をされてきた気鋭のジャーナリストで、基地拡大が進む南西諸島等にもしばしば取材に赴いています。とかく空中戦になりがちな安全保障の問題について、基地拡大が進む沖縄の島々の現状に軸足を置いて議論ができたこともあり、ご参加いただいた市民の皆さんからは好評でした。


2024年1月21日(日)第2回講座「檻の中のライオン with 愛知県弁護士会」
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 講師は、全国47都道府県で、憲法、立憲主義の大切さを語る講演活動を続けている「憲法のおもしろ伝道師」です。檻の中に入ったライオンのイラストを示しながら、主権者である国民が国家を縛るために作られたもの=「檻」が憲法であり、立憲主義であると述べて、三権分立や違憲立法審査権などの制度をわかりやすく説明していました。講座終了後には、講師の著書「檻の中のライオン」が飛ぶように売れていました。



今年度の取り組み

 今年度も昨年度に引き続き、市民の皆様とともに考える連続憲法講座を開催いたします。

 第1回講座は令和6年7月20日(土)、「AIと憲法(特に兵器との関係について)」をテーマに、久木田水生氏(名古屋大学大学院准教授)をお迎えして開講する予定です。