愛知県弁護士会の情報問題対策委員会では、<情報主権>の確立に向けたさまざまな取組みをしています。

市民向けシンポジウムの開催

 「今、考えたい! AI vs 人権」

 これが、今年度のシンポジウムのテーマです。
     ゲスト:山本 龍彦さん(慶應義塾大学法務研究科教授)
     日 時:2019年12月14日(土) 午後1時~午後4時
     場 所:名古屋市博物館 講堂
 私たちが必要とする情報を選び出し、私たちが判断に迷うさまざまな事案に適切な考えを与えてくれる人工知能(AI)。しかし、私たちは、いつの間にかAIにコントロールされてしまうことにならないでしょうか?私たちは、AIを手放しで受け容れてよいのでしょうか?今、みなさんと一緒に考えたいと思います。

 当委員会が扱う問題は、このほか、知る権利、プライバシー、公文書管理、情報公開など、重要ですが一般市民の方にとってはイメージしづらいテーマが多いです。そこで、当委員会では、これらのテーマについて、市民のみなさんによく知っていただくため、例年、さまざまなシンポジウムを開催しており、毎回、多くの来場者に好評いただいています。

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(写真は2019年1月27日開催のシンポジウム「さぁ、どうする!公文書管理」の様子。ゲストは弁護士の三宅 弘さんと毎日新聞記者の日下部 聡さん。)

 本年度のシンポジウムは、昨今話題のAIに、敢えて普段考える機会が少ない方向から迫ってみました。
 みなさんのご来場をお待ちしております。

公文書管理についての調査

 昨今、もりかけ問題やPKO日報問題など、公文書管理について多くの問題が指摘されています。公文書は、市民にとって貴重な情報源であり財産です。自治体には、公文書をきちんと作成、管理していただかなくてはなりません。

 当委員会では、県内の自治体に適切な公文書管理を実現していただくべく、本年度、県内の自治体を中心に、公文書管理の実状についてのアンケート調査を行いました。
 今後は、アンケート結果に基づいて、各自治体の良い点・改善すべき点を分析し、より良い公文書管理が実現されるよう、各自治体に提言をしていきたいと考えています。

地道な活動も続けています

 当委員会は、情報問題に関する地味な活動も続けています。
 これまでも、個人情報保護の観点から、折に触れ、名古屋市はじめ県内各自治体に対して施策について意見書を提出するなどしてきました。また、秘密保護法、マイナンバー法、個人情報保護法の改正など、重要な法案に対しては、その都度、内容を確認し、問題点の検討・指摘等の対応もしています。