7月28日(土),名古屋市中小企業振興会館にて,「あしたも学校にいきたい!~医療的ケア児の教育を受ける権利の現状と課題~」と題したシンポジウムを開催しました。

 当日は台風が接近する悪天候でしたが,多くの方にご参加いただき,改めて本テーマに対する関心の高さを実感いたしました。

 本シンポジウムでは,第1部として,名古屋大学教育学部の石井拓児准教授より基調報告をいただきました。続いて第2部として,医療的ケア児に関する実情について,愛知県での取組や,当会人権擁護委員会が聞き取り調査を行った大阪府での取組の報告をいただき,また,実際に特別支援学校に勤務されている看護師の方や医療的ケア児の保護者の方からお話を伺いました。そして,最後に第3部として,第1部,第2部の内容を踏まえ,医療的ケア児の教育の現状に対する課題や,これに対する支援などについて,パネルディスカッションが行われました。

【パネルディカッションの様子】

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 「医療的ケア児」と一言で言っても,抱える障がいや必要なケアの内容,取り巻く環境などは様々ですが,本シンポジウムを通じ,医療的ケア児の現状や課題の一端に触れることができました。本シンポジウムで指摘された課題も含め,全ての医療的ケア児の「学校にいきたい!」という願いを実現するための支援のあり方などについて,私たちも,引き続き考えていく必要があると感じました。