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令和最初の年も残り1か月となりました。皆さまにとって令和最初の年はどのような年だったでしょうか。

私は、会長に就任してから毎週名古屋と東京を往復しています。また、北は北海道から南は沖縄まで各地の弁護士会の催しに参加するなど、本当に貴重な経験を積ませていただきました。私の人生において忘れられない1年となることは確かだと思っています。

さて、先週の月曜日(11月25日)、「死刑廃止の実現を考える日」のシンポジウムが東京で開催されました。来日中であったローマ教皇から同日東京ドームで行われたミサに招待されていた袴田巌さんが、お姉さまと一緒にシンポジウムに参加されたこともあって、報道機関の関心も高い催しになっていました。

死刑制度については、その制度の存置について真剣に考えれば考えるほど、その廃止に考えが傾くといわれています。死刑執行がなされた事件がえん罪であった場合は、正義に反する大きな人権侵害となりますから、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士がこの問題に無関心でいるわけにはいきません。EU加盟国は既にすべての国において死刑制度が廃止されています。

愛知県弁護士会では、12月7日(土)午後1時30分から当会会館において「死刑を考える日2019 ―映画「教誨師」から―」を開催します。是非参加して死刑制度について一緒に考えてみませんか。

2019年12月1日               愛知県弁護士会会長  鈴木 典行

副会長

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