会報「SOPHIA」 平成23年12月号より

その事件、「紛争解決センター」の利用を考えてみませんか?



紛争解決センター運営特別委員会


当会の紛争解決センター(以下、センター)は、民事上のトラブルについて、当会の会員の中から選ばれたあっせん・仲裁人が当事者双方の間に入り、話し合いによる解決をサポートする裁判外紛争解決機関(ADR)です。

このようなADR機関は、全国の28の弁護士会(平成23年7月現在)に設置されていますが、当会のセンターが最も多い受理事件数を誇っていることを、皆さんはご存知でしょうか?平成22年度においては、全国の受理事件数約1,000件のうち、約3割の事件が当会のセンターで受理されました。

受理された事件については、あっせん・仲裁人の主宰のもと、公正・中立・迅速な紛争解決が図られており、特に、当事者双方に代理人が就いた場合には、50〜60%の割合で和解が成立する等、使い勝手の良い制度となっています。
 今回は、一人でも多くの皆さんにセンターのことを知ってもらい、活用していただけるよう、受理件数や解決率、利用されている紛争類型等をデータでご紹介するとともに、センターにおけるあっせん仲裁手続の概要とメリット、専門家あっせん・仲裁人及び専門委員の紹介等をまとめてみました。

 

・センター利用による「納得」できる紛争解決

・紛争解決センターの歩み〜14年の歴史〜

・専門家あっせん・仲裁人及び専門委員制度のご紹介