会報「SOPHIA」 平成26年11月号より

一宮支部法の日週間記念行事
〜無実で捕まることもある!?〜


一宮支部 広報委員会委員
浅 野 康 平

1. 11月15日、尾張一宮駅前ビル(愛称「i-ビル」)で一宮支部法の日週間記念行事を執り行いました。

当日は、午前中は無料法律相談を行い、午後は一宮支部会員である鈴木泉会員が弁護団長を務める名張毒ぶどう酒事件を題材にした「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」を上映し、その後は「えん罪について」と題するパネルディスカッションを行いました。

i-ビルの中でも一番大きい会場を使いましたが、映画の上映は大変好評で、多数の市民の方が来てくださいました。

2. この映画は、事件前から再審請求に至るまでの奥西勝さんの半生を追った映画です。私が初めてこの映画を観て印象的だったのは、奥西さんを支援する方々が、半世紀という長い時間の中で大勢亡くなられたことです。えん罪を訴えるご本人はもちろん、支援する周りの方にとっても「半世紀」がどれほど長いか、文字だけでは言い表せない絶望的な長さをリアルに感じさせられる映画でした。

3. 午後の部後半のパネルディスカッションでは、この映画に出演された天野鎮雄さん、監督を務められた現東海テレビ報道部長の齊藤潤一さん、弁護団長の鈴木会員をパネラーとして、えん罪について議論していただきました。印象的だったのは、天野さんが「大須の街頭活動に参加した経験などから次第に映画に引き込まれて行った」旨のお話をされていたことです。映画のみならず、一人の人間を救うために数多くの方が支援していることを表す言葉のように思えました。さらに、議論は映画の内容だけにとどまらず、えん罪を防ぐ方法の質問などがあり、当番弁護士制度、黙秘権、更には一部可視化に関する問題点にまで広く議論がされるなど、えん罪のみならず刑事事件全般を対象に盛り上がりを見せる内容になりました。


パネルディスカッションの様子