愛知県弁護士会一宮支部
法の日週間記念行事が開催される
一宮支部会員
宮 本 真 志
9月28日、アイプラザ一宮において、当支部による法の日週間記念行事が開催されました。
午前の部として、無料法律相談会を行いました。約20名もの相談者の方に来ていただき、離婚や交通事故等様々な法的トラブルについて支部会員が法律相談に応じました。
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午後の部の第1部として、NTT情報技術推進ネットワーク代表、兵庫県情報セキュリティサポーターを務めておられる篠原嘉一氏をお招きし、「あなたの子供が被害者に!?〜ネットトラブルから子どもを守る方法」と題して記念講演をしていただきました。
篠原氏は、子供達のカウンセリングをしていた経験から、子供達へのネットによる被害の防止に努められています。そのため、当該講演においては、主にネット社会における子供への影響が取り上げられました。
現在の子供達のほとんどが、ゲーム機を持っています。ゲーム機の機能として、すれ違い通信というものがあり、まさにすれ違った人とプロフィールの交換等が行われているのだそうです。この機能から、見ず知らずの大人と関わるようになり、住所や家族のクレジットカードの情報等を教えてしまうといったトラブルが発生しているとのことでした。このように、携帯電話を持っていなくても、犯罪に巻き込まれる可能性があり、ネット被害は低年齢化が進んでいるとのご説明でした。
また、昨今問題となっているtwitterによる問題写真の掲載のように、インターネットに掲載された情報は、「デジタルタトゥー」として半永久的に残り続けます。そのため、自分の名前が検索され、就職や結婚に悪影響を及ぼすおそれがあります。
SNSが話題となっていますが、写真にはGPS情報が添付されているため、住所を調べることも容易です。そのため、情報が悪用され、犯罪に巻き込まれる可能性があります。
このように、ネットは便利である反面、扱い方を間違えると取り返しのつかない事態になることを意識して使わなければなりません。
しかし、一度ネットに流れてしまった情報を消すことができないことを認識している人が少ないのが現状です。このように、現在の教育では、ネットに対する教育が十分なされているとはいえず、今後の対応が求められています。
これからは、法律問題としてネットに関する問題が増大していくことも予想されます。そのためには、我々弁護士もネットの仕組みについて学ぶ必要があると感じました。
午後の部の第2部として、篠原氏と当支部会員である佐々木啓太会員、熊澤嘉信会員、小野晶子会員とで、パネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションでは、ネット上の掲示板に名誉を毀損するような書き込みがなされた場合にどう弁護士は対処するか、親のクレジットカードを子供が勝手に使用した場合の対処方法について議論がなされました。