会報「SOPHIA」 平成24年5月号より

憲法週間記念行事(5月19日開催)

「宮崎哲弥の何でも憲法委員会」



 

広報委員会 委員
甲 村 友佳理




  • 1 はじめに
     5月19日、中区役所ホールにて、名古屋市と当会の共催で、憲法週間記念行事が開催された。
    憲法改正に関する議論が盛んになっている昨今、憲法を改正すべきか否かの議論をするためには「憲法とは何か」を知ることが大切である。
    そこで、今年は、「憲法」をテーマとして取り上げた。

  • 2 第1部(対談、講演)
     第1部前半では、当会の川口創会員を聞き手として、「たかじんのそこまで言って委員会」等のテレビ番組でお馴染みの評論家・宮崎哲弥氏との対談が行われた。
     対談では、昨年、宮崎氏が出版された『日本のもと 憲法』という本の中で取り上げられたNHK放送文化研究所による国民の意識調査結果に基づき、国民に「権利」に関する意識がいかに浸透していないかという現状を説明された。
    また、宮崎氏の憲法観や現行憲法に対する考えを踏まえながら、「憲法は国家への命令書である」、このことを国民がきちんと理解することの重要性をわかりやすく説明された。
     後半では、名古屋大学大学院教授であり、愛知憲法会議事務局長・あいち九条の会事務局次長を務められ、「歌う憲法学者」として活躍されている本秀紀氏による講演が行われた。
     本氏は、冒頭から「世界に一つだけの花」をギターで弾き語りされ、この曲を通じて、憲法の最も重要な規定である「個人の尊重」について説明された。
    さらに、誰もが平和で人間らしく自分らしく生きる権利を保障した憲法の内容を紹介された上で、沖縄の自然を歌った名曲「島人ぬ宝」を、憲法替え歌版で弾き語りされ、国民一人一人が憲法を知ることの必要性を訴えかけられていた。

  • 3 第2部(パネルディスカッション)
     第2部では、宮崎氏と本氏をパネリスト、川口会員をコーディネーターとして、パネルディスカッションが行われた。
     パネルディスカッションでは、先月、自民党から出された憲法改正案と現行憲法を比較しながら、特に関心の高い@国民の義務に関する規定の増設、A憲法改正に関する規定の緩和、B国歌・国旗に関する規定の創設、C9条改正、D国家緊急権に関する規定の創設、そしてE大阪維新の会の台頭をテーマとして取り上げ、宮崎氏、本氏それぞれの立場や考えから各テーマに関する熱い議論がなされた。
     各テーマについての両者の意見は、共通する点、異なる点、様々であったが、国民一人一人がもっと憲法と向き合わなければならないという思いは両者共通していた。
    その思いは、最後に本氏が詠んだ次の川柳に強く込められていた。
    「憲法を生かすも殺すも市民次第」(字余り)。

  • 4 最後に
     当日は、定員500名の会場が全て観客で埋め尽くされ、満員御礼の大盛況であった。
     講演終了後、観客から寄せられた感想の中に「『憲法は国家への命令書』という話は目から鱗でした」との感想があった。
    観客の皆さんに、今一度「憲法とは何か」を考える機会を提供でき、企画者の一人として大変有意義であったと感じている。
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