会報「SOPHIA」 平成24年5月号より

雨でも大成功、「秘密保全法」に反対する街頭アピール



 

情報問題対策委員会 委員
下 田 幸 輝




  • 1 はじめに

    5月2日正午〜午後1時、名古屋市中区栄バスターミナル前で行われた「秘密保全法」に反対する街頭アピールに参加しました。

    政府が制定を検討している秘密保全法に反対する取り組みは、各地の単位会において様々に行われています。当会による今回のアピールも、当日多数の方に呼びかけることができただけでなく、新聞にも取り上げられ、まずは成功と言えるのではないかと思います。

    以下、報告させていただきます。


  • 2 アピールの内容

    秘密保全法には、非公開の対象となる秘密の範囲が広くとられてしまう危険性があること、処罰の対象となる取得行為の範囲が不明確であること、過失による漏洩行為までもが処罰対象となることなどにより、情報公開制度が空文化したり取材活動が萎縮したりする危険性がある、人的管理という秘密保全の手段によって情報取扱者のみならずその周辺の方のプライバシー侵害の危険性がある、といった問題があります。

    今回の街頭アピールは、上記のような問題点を広く知ってもらうため、また、6月9日に行われるシンポジウムへの参加を呼びかけるために実施されました。


  • 3 当日の状況

    当日はあいにくの雨でしたが、憲法問題委員会等の協力もあり、40名の会員が集まりました。また、当日の5月2日はGWの谷間の平日で、昼休みに食事に出てこられた会社員の方々と栄に遊びに来られた方々とが合わさり、多くの通行者がいらっしゃいました。

    雨の中、のぼりをセットし、「愛知県弁護士会」の腕章をつけ、アピールの準備をします。そして、当委員会の嶌委員長をはじめ何人かが交代でマイクを使って秘密保全法の問題点やシンポジウムへの参加を呼びかけました。

    私は、バスターミナルの北西の角のあたりに立ち、信号を渡ってこられる方や地下から上がってこられる方にチラシを渡しました。傘と荷物とで両手がふさがっているような方でも、手を伸ばしてチラシを受け取ってくださったのが印象的でした。

    チラシは余裕を見込んで300枚用意してありましたが、予想以上に受け取りが良く、1時間も経たずに全て配り終えてしまいました。また、新聞にも写真入りで取り上げられ、多くの人に秘密保全法に興味をもってもらうことができたと思います。


  • 4 最後に

    私は、今回初めて街頭アピールというものに参加しましたが、気恥ずかしさが出てチラシを配り終えるのが一番遅くなってしまいました。先輩会員の皆さんのように堂々と活動できるよう精進していきたいと思います。

    秘密保全法反対の取り組みは、今後も継続して行われます。是非、より多くの会員の皆さんの積極的な参加をお願いいたします。

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