会報「SOPHIA」 平成22年11月号より

つボイノリオ、再び


(半田支部 法の日記念事業)



半田支部法の日記念事業実行委員会 委員長
棚 瀬   誠

 平成22年10月16日、半田支部では、ラジオパーソナリティーとして主に活躍されているつボイノリオ氏を招いて、法の日記念事業を開催した。

  午前中は、無料法律相談を実施し、午後には企画公演を行った。つボイ氏には、昨年の法の日記念事業でも参加いただいたが、その際の評判があまりによかったことから、今年も再度お願いすることにした。さらに、今年は、つボイ氏と長年ラジオで共演されているCBCの小高アナウンサーにも参加していただいた。
  今年も、午後の企画を二部に分けて、第一部は、つボイ氏と小高アナが、地元の弁護士と対談、第二部は、NHKの「生活笑百科」風の法律相談所を行った。

  第一部の趣旨するところは、敷居が高いと思われがちな弁護士ではあるが、実はそうではなく一人の人間として親しみのもてる「普通の人」であることをアピールすることにあった。壇上には、半田支部会員の3人の弁護士があがったが、どの弁護士も一癖も二癖もある人物であったので、大いに盛り上がった。この企画では、打合せ段階では、裁判員制度や修習生の就職難・貸与制についても話すという固い部分も予定されていたのであったが、弁護士になるまでの苦労話、前歴(中には鮭漁の漁師もいた)、婚活話に時間がさかれた。趣旨にぴったりとはまった感があり、とにかく登壇した弁護士の個性が光るいい企画であった。

  第二部は、つボイ氏を司会進行役に、小高アナを素人回答者役の一人として、「生活笑百科」風の法律相談所を開所した。これは、事前に、我々がありがちな法律相談問題とその回答までのシナリオを作成しておいて、二人の素人回答者役の回答と、さらに会場の意見も聞いて、最後に弁護士役が正解(通説)を回答するというものであった。我々の用意した相談内容は、@相続問題(父親が全部を愛人に遺贈するという遺言を作っていたが、どうなんだ?)、Aアパートの賃貸借問題(家賃を二ヶ月分滞納しちゃったけど、彼女を連れ込んじゃったけど、契約違反で追い出されるの?)、Bペット問題(庭で放していた飼い犬が道路に出て行って、少年が怪我したというけど責任あるの?)である。
  我々実行委員の方で作成していたシナリオは、それなりに突っこみどころ(笑える箇所)を設けていたのであるが、相談者役と犬役で出演した弁護士らが、思い思いにアレンジを加え、さらに、つボイ氏と素人回答者役の小高アナが、次から次へとアドリブを入れてくださったおかげで、会場は大いに沸いた。弁護士役の回答の前に、つボイ氏から会場に、どう考えるかと問いかけに対しては、手を挙げて意見を言う人はいなかったが、ぼそぼそと「小高さんの方だわ。」とか、「責任あるわなあ」とかいった声が聞こえてきたことからすれば、会場の皆さんにも参加してもらえ、企画としては大成功だったのではないかと思う。
  来場者数も、法律相談には例年どおり30名ほどであったが、企画公演には約190名(地元弁護士を除く)と昨年より大幅な上乗せとなり、この点からも成功だったのではなかったかと思う。

  半田支部の会員数は、現在、24名となり、これだけのマンパワーがあったからこそ、ここまでに企画ができたのではないかと思う。次年度以降も、若手を中心に、どんどん盛り上がって行くと思う。今後の半田支部の頑張りにご期待ください。