「特集 中高生のためのサマースクール」
弁護士、初の全勝!
〜弁護士に挑戦〜
法教育特別委員会 委 員 積木 潤
- 1 今年も体験講座のひとつとして「弁護士に挑戦!」を開講しました。
「弁護士に挑戦!」とは、弁護士が中学生、高校生のグループとディベート対決をするという講座です。ディベートの開始前に「作戦タイム」があり、中高生はこの間にどうやって弁護士を負かそうか(笑)作戦を練ります。ディベートの途中で形勢不利と判断した場合等には「タイムアウト」をとって作戦を練り直すこともできます。そして、最後に、熱いディベートを聞いていた別のグループの子どもたちに勝敗を判定してもらって、対決は終了です。今年は、中学生33名、高校生8名の応募を頂きました。忙しい高校生の参加が伸び悩んでいるのは各講座共通のようです。
対する当会は、高校生の部は小川淳会員、長谷川龍伸会員、中学生の部は石川恭久会員、松隈知栄子会員、寺澤佐千夫会員、阪野公夫会員が子どもたちの挑戦を受けて立ちました。- 2 勝敗(弁護士 対 中高生)
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【中学生の部】 「殺人罪の公訴時効を廃止したことに賛成か」 (寺澤会員、反対の立場)5対2 「電車、バスなどの公共交通機関で、優先席を廃止することに賛成か」 (石川会員、賛成の立場)4対3 「中学生に夏休み限定でアルバイトを許可することに賛成か」 (松隈会員、賛成の立場)8対0 「教室の座席を自由席にすることに賛成か」 (阪野会員、反対の立場)6対1
【高校生の部】 「子ども手当に賛成か」 (小川会員、反対の立場)3対1 「重大犯罪については、役所で他人の前科を
調べられる制度を創るべきか」
(長谷川会員、創るべきではないとの立場)4対0
圧勝の会員から僅差で逃げ切った(笑)会員まで様々ですが、特筆すべきは、これまでの「弁護士に挑戦!」は、五分に持ち込んだ昨年が最高成績であり、弁護士は負けっ放しであったところ、初の全勝!という点です。 - 3 講座を終えて
参加者の中には、昨年から連続して参加の方も何人かあり、1年ぶりの再会に喜び、そして成長された姿に驚く、といったこともありました。スタッフの贔屓目かもしれませんが、弁護士が真剣に対峙してくれることに子どもたちは満足てくれていたように感じます。少し、寄せられたアンケートをご紹介しますね。
- 弁護士の先生は知識も考え方もとても深くてそんなふうに物事を考えられるようになりたいと思いました(高1)。
- 本物の弁護士の方と意見を言い合えるという点で迫力があった。仲間との相談タイムがあり仲間意識がもてた(高2)。
- 自分がどちらかの側に立つことで、どんどん興奮し、生意気なことばかり言ってしまった。でも興奮するほど楽しくなった(中1)。
- 弁護士の先生の意見は筋が通っていて、意見を考えて反論するのが大変でした(中2)。
会員の皆さま、是非、宣伝を宜しくお願い致します!