会報「SOPHIA」 平成21年11月号より

東三河支部

「法の日」記念行事開催される


東三河支部 会員 上 野   浩

平成21年10月30日に、豊橋商工会議所において恒例行事となっている「法の日」記念行事が開催されました。

今年も、無料法律相談と記念講演の二本立てで行われました。

無料法律相談は、支部会員が担当し、例年よりやや少なめの28件でした。

記念講演会は、テレビ等のコメンテーターとしておなじみの経済アナリストの森永卓郎氏をお招きし、「変化の時代の今、社会に求められているものは?」とのテーマで講演いただきました。

会場には、講演開始前から続々と多くの方々が詰めかけ、会場は満員の状態になり、改めて森永氏の知名度の高さを実感しました。

森永氏が会場に現れると、会場内から歓声が上がり、大拍手が巻き起こりました。

はじめに森永氏は、テレビ等で共演することの多い某氏の知られざる面白エピソードを披露し、会場の笑いを誘い、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

そして、世界同時不況といわれる近時の経済状況を生み出した原因が新自由主義経済にあることを指摘し、その発端と経緯、結末についてわかりやすく説明いただきました。

そうして現在、社会に求められているものは何か、その結論は、あまりにも予想外のものでした。

なんと「イタリア人を見習う」ことだそうです。

森永氏によれば、イタリア人の平均所得が日本人の平均所得を抜き、イタリア経済は好調であり、イタリアと日本は経済的に見て共通する部分が多いが、ただ一点大きな違いがあるとのことでした。

それは、イタリア人は明るく、日本人は暗いところだとのことです。

森永氏は、これからの世の中、イタリア人のように明るく生きることが経済的にも好況をもたらしていくので、日本人は暗くなるのをやめて、明るく生きなければならない等と述べられました。

森永氏の今回のテーマの結論のとおり、最初から最後まで、森永氏のユーモアあふれる語り口調も手伝って、会場の笑いは絶えませんでした。

今回会場にお越しいただいた方々のアンケートでも、講演のテーマと内容について、全回答172のうち「とても良かった」が147を占め、「まあまあ良かった」19と合わせると好評な意見が9割5分以上を占めるという驚異的な満足度を得る講演となりました。

今回の講演は、経済状況がまだまだ回復の見通しが立たない中で、会場にお越し下さった皆さんが求めているものに合致した内容だったことが窺われました。

今回の記念行事は、このように大成功に終わりましたが、今後も市民の皆様の関心に応える記念行事をますます充実させて参りたいと考えております。