会報「SOPHIA」 平成20年8月号より

私の夏休み
何もない夏休み〜なんちゃって母親のつまらない回想〜


   会 員 杉 浦 宇 子


学校が夏休みに入ると、子どものいる家庭では、親が大変!という話はよく聞く。私にも小学生の子どもがいる。しかし、私自身は子どもが夏休みだからといって、そうでない時と比べて大変かというと、あまりそういう風には思っていない。なぜだろう・・・?それもそのはず、私は、夏休みだからといって、自分が子どものために特別に何かすることはしていないからだ(ちょっとはしますが)。そう、夏休み中も、我が家にはいつもとあまり変わらない日常が流れ、子どもの世話から解放されている日常・・・それは、学童保育所のフル活用と、夫の犠牲のもとに成り立っている。

ということで、何もない夏休みだが、懺悔の気持ちを込めて、恥ずかしながら、今年の私の夏休みをこの公開の場で振り返ってみる。

子どもは、朝8時頃から夕方6時頃まで学童保育所で過ごす。学童保育所では、指導員を雇っていて、彼らが子どもたちの面倒をみてくれる。午前中は子どもたちに夏休みの宿題をさせてくれる。だから私は子どもが宿題をやったかどうか気をもまなくても、いつのまにか夏休みの宿題のほとんどが終わっている・・・大物(自由研究とか、読書感想文とか、夏の思い出の絵とか)は残ってるけど。

宿題の時間のほかは、子どもたちは学童保育所で思い思いのことをして遊ぶ。私の子どもは、今年の夏は卓球に狂っていた。テーブルの真ん中にネットの代わりのものを立てた即席ズッコケ卓球台で。そして今ではいっぱしにちょっとしたラリーができるくらいに成長したようだ。

学童保育所では、おやつを皆で作ることもある。たまたま、ある日学童保育所に立ち寄ったとき、我が子がホットプレートでおやつのクレープを焼いていた。家では決して見ない光景にびっくり!

また、学童保育所では、子どもたちのために、夏休み中に大小のイベントを企画してくれる。今年は、皆でアイススケートに行ったり、キックベースボール大会をしたりしていた。私は、子どもにプールに連れて行って欲しいと言われて、「いいよ」と言っていたのに、未だに果たせずにいる。が、学童ではもう何度かプールに行っているらしい。

学童保育所の夏のメインイベントは、キャンプだ。行き先は異なるけれど、どこの学童でも行くらしい。キャンプの係になった親は、この日のために半年くらい前から準備をする。皆が安全で楽しく過ごせるように、色々配慮し手配をしなければならず、神経を使うし骨の折れる作業だ・・・ということが、今年の夫を見ていて分かった。子どもはわくわくしながらキャンプに出かけて行き、うれしそうに帰ってきた。キャンプの出し物の演奏も上手くいったようだ。一緒に行った夫は疲れ果てて帰ってきた。今年も私は仕事があってキャンプに一緒に行けず、下の子と一緒にお留守番。ポニョを見てのんびりと過ごした。

今年の夏の終わりは、いつもより早足でやってきた。お盆過ぎには、朝夕がめっきり涼しくなり秋の空気を感じる。あ〜もうすぐ夏休みも終わりだ。今年の夏休みも何もしなかった・・・いつものように自責の念を抱きつつ、何もしない秋へ突入・・・来年こそは一緒にキャンプへ行こう。

― そういえば、大物の宿題終わってるかなぁ?






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