中高生のためのサマースクール
今年も挑戦されました〜弁護士に挑戦〜
- 1「弁護士に挑戦」とは?
- 中・高校生を2班に分け、1班に1つのテーマを設定し、1班ずつ、弁護士1人を相手にディべートを行います。もう1班は、その様子をみて、生徒か弁護士のいずれが説得的であったかを判定します。
- 2 中学生の携帯電話使用を禁止すべき?
- 「禁止すべき」と主張する荒川武志会員に中学生11名が挑戦!「危険な状況にあるとき、親とすぐに連絡を取ることができる」等、実用性の面から生徒が熱心に反論。便利さ自体は否定できないのが、テーマ設定の難しいところ。携帯を日常的に使用している生徒にとって、携帯のない生活は受け入れにくいようであり、判定は10対1で生徒の勝ち。
- 3 中学生の制服を廃止すべき?
- 「廃止すべきではない」と主張する天野太郎会員に中学生9人が挑戦!終始和やかな雰囲気で進行しながらも、生徒は懸命に反論。天野会員の「制服と私服のパイロットがいたら、どちらに乗りたいと思う?」等の切り返しに、生徒から「制服は廃止すべきだけど、体操服ならいいかも・・」という意見が出るなど、弁護士勝利を予感した矢先、最後に「制服の似合う子と似合わない子がいるから不公平」という生徒の一言で形勢は逆転。判定は6対3で生徒の勝ち。
- 4 少年犯罪を実名報道すべき?
- 「実名報道すべきではない」と主張する松隈知栄子会員に高校生4名が挑戦!生徒は、犯罪被害者の気持ちを考えるべきという論理で攻めるも、少年の可塑性や実名報道と犯罪被害者の問題は直接関係するものではないと松隈会員が反論。結果、判定は1対3で弁護士の勝ち!これは「弁護士に挑戦」始まって以来の快挙であります。ディベートを終えた生徒は「自分たちの主張に対して、一つずつ丁寧に反論してもらえたのがとても嬉しかった」と話してくれました。
- 5 年金制度を廃止すべき?
- 「廃止すべき」と主張する小川淳会員に高校生4名が挑戦!人生設計は自分で決めるものであって、制度として強制されるべきではないという小川会員の主張に対し、生徒は「制度を廃止したら困る人がいる」と反論。双方にとって難しいテーマでしたが、さすがは高校生、税金や社会保障にまで議論が及んでいました。制度の是非論であり、弁護士不利かと思いきや、小川会員の論理的な話し方に引き込まれ、判定は2対2の引き分け。
- 6 今後に向けて
- 生徒から、ディベートの時間を長くしてほしい、上手く発言できなかった、という感想があり、生徒の発言を促す工夫や、テーマの告知、募集人数は今後の課題であると感じました。「色々な意見が出て面白かった」「本当に正面から戦えた」「弁護士が真剣に答えてくれたのがよかった」(中学生)「滅多にできない体験ができて楽しかった」「弁護士の話し方はすごいなと思った」(高校生)という、生徒の思いを大切にしたいですね。
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