会報「SOPHIA」 平成20年8月号より

私の夏休み
アメリカ・カナダ自然探訪の旅


   会 員 荒 尾 直 志


1 はじめに
今年の夏は、アメリカ・カナダに行くことにした。それぞれに友人がいて、彼らに会うことも1つの目的となった。ANA便航空券の予約は、昨年の9月から取りにかかった。マイレージを使った特典航空券は1年くらい前でないとなかなか取りにくい。今回は、家族4人のうち、無料ビジネスチケットで2人分、アップグレードビジネスチケットで2人分を取ることができた。
2 最初の目的地アルバニー(ALBANY)
出発直前の民事再生申立、刑事事件等をあわただしく処理し、7月25日金曜日、いよいよ出発。成田、シカゴで乗り継ぎ、目的地のアルバニーに到着。この町はほとんど日本人に知られていないが、ニューヨーク州の州都であり、サラトガスプリングスという温泉と競馬で有名な地の隣にある。
レンタカーを借り、ホテルに向かう。翌朝、友人のレモンが向かいに来てくれ、彼女の兄宅で行われるホームパーティーにおじゃました。ここでは、ほぼ毎週夫妻それぞれの兄弟姉妹や友人が、子供たちを連れて訪れ、それぞれの両親も孫たちに会うのを楽しみに参加し、文字通りアットホームなパーティーだった。我が家の子供たちは、ほぼ同年齢の子供たちと仲良くなったようで、プール、砂場、庭を駆け回り、本当に楽しそうに遊んでいた。パーティーに訪れていた子供たちは、大家族の一員という雰囲気で育てられているためか、どの子も思いやりがあり、親切であった。帰り際には、「友達になったから」と言って、自分の大切にしているおもちゃをそれぞれにプレゼントしてくれていた。
他方、大人たちは各々が食材を持ち寄り、珍しい日本からの来客を酒の肴にしつつ、子供たちの成長を眺めながら、プールサイドでのんびり過ごしていた。家族で楽しむリラックスした週末の過ごし方を教えていただいた気がする。
3 カナダへ
3日目、アムトラックでナイアガラへ向かう。列車の中での入国手続の長さにうんざりしながらも、夕刻に到着。夜には花火を見て、眠りに就こうとしたところ、突然の雷雨。花火に触発された模様であるが、今回の旅の中では、以後何度か雷雨に遭遇した(幸いにも室内ではあったが)。
翌日(4日目)は滝見物。そして夕方、トロントからバンクーバーへ飛ぶ。
5日目の朝、友人のティムと連絡を取り、子供たちとともに科学館のようなところで遊ぶ。ティムは数年前まで名古屋の子供英会話教室の先生だったことから知り合い、以後、何度かバンクーバーを訪れたときに会っている。ここの科学館は名古屋と同規模であるが、大勢の子供たちが興味を持って学んで(遊んで?)いた。海外に知り合いの外国人がいることは、旅の楽しみを何倍にもしてくれると感じた。
夕方5時30分発のVIAカナディアン号でジャスパーに向かう。この寝台列車に乗ることも今回の旅行のテーマの一つだ。カナディアン号は料理もおいしく、快適に眠れる寝台列車であった。
4 カナディアンロッキーの大自然の中で
 6日目の昼前にジャスパー駅に着く。ここでレンタカーを借り、ジャスパーに2泊、レイクルイーズに2泊、そしてバンフに1泊。
7日目、ジャスパーではマウンテンバイクを借りて湖畔をサイクリングしたり、プールのような温泉に行ったりして、のんびり過ごす。
8日目にコロンビア大氷原に立ち寄り、レイクルイーズへ。
9日目は、トレイルとカヌーで体をいじめつつ自然に親しむ。
10日目の午後、レイクルイーズからバンフに向かう。途中で、エルク、グリズリー、ビッグホーンシープなどの野生動物が道路近くに現れる。大型の動物はさすがに迫力がある。
バンフに着くも、まるで日本の軽井沢のような混雑ぶり。それでも、少し町から離れると自然が豊かで、ここでもマウンテンバイクを借りてサイクリングをする。
カナディアンロッキーは、この時期最低気温は6、7℃で最高気温は20℃前後、何をするにも快適な気候で、名古屋が38℃との情報をインターネットでのぞき見てぞっとする。
5 帰路へ
11日目、いよいよ旅も終わりに近づく。午前中に最後のサイクリングを楽しみ、カルガリー空港へ。ここから空路シカゴへ向かう。シカゴは、凄まじい雷雨で、そのせいか到着が1時間以上遅れる。ホテルに着いても雷雨は激しさを増していた。事務所連絡のためにメールをチェックしてネットでニュースを見ると、ちょうどそのころ、東京でも豪雨被害が出ていたことを新聞で知る。地球規模の熱帯化現象なのであろうか。
12日目、シカゴから成田、成田から名古屋へ戻り、無事帰宅。我が家の空気は熱せられていて、エアコンをフルパワーにしても1時間以上冷えない状態であり、猛暑の日本に戻ったことを実感する。
13日間というやや長期の旅行であったが、妻子はいたって元気で、翌朝5時から起きていつもの生活に戻っていた。私も8月7日から業務に戻った。
6 自由旅行の勧め
私は、自由旅行にしばしば出かけるが、仕事に追われ旅行にも行けない若手会員も多いと聞く。マイレージやクレジットカードのサービスをうまく使えば、さほどお金をかけなくとも楽しい旅は可能だし、外国に友人がいればなおさら楽しい旅になる。是非出かけてみて下さい。





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