会報「SOPHIA」 平成20年03月号より

法テラス三河支部の移転
〜より頼りがいのある身近な存在へ〜


日本司法支援センター愛知地方事務所三河支部 支部長
大 見   宏

法テラス三河支部の移転
1 岡崎市役所西庁舎へ

法テラス三河支部及び法テラス三河法律事務所が、平成20年3月31日、岡崎市役所西庁舎内(岡崎市十王町2−9)に移転し、同日開所式が行われました。

法テラス三河支部は、法テラス開業準備段階(平成18年)において、法テラスを利用する地域住民に分かりやすい場所、そして業務運営に便利な場所であることを念頭において、岡崎市内に事務所候補地を探してきました。当時、民間の貸しビルはもちろんですが、国、各自治体からの協力も要請しながら、数カ所の候補物件をあたりました。そして、最終的に岡崎市のご厚意により、岡崎市役所西庁舎の一画を借りることが決まりました。

但し、岡崎市役所は当時東庁舎の新築工事が進行中であり、その竣工後西庁舎の改築工事に取りかかることとなっていたため、同工事の完了までの間、一時的に岡崎市康生通西3−5の民間の貸しビルを借りて、平成18年10月より業務を開始したという経緯でした。


2 開所式

開所式には、柴田紘一岡崎市長、山本雅宏岡崎市議会議長、入谷正章平成20年度当会会長、八木誠愛知県司法書士会西三河支部長等の来賓の臨席のもと、内河惠一法テラス愛知地方事務所所長が開式の挨拶を述べ、来賓から祝辞をいただき、最後にテープカットを行いました。

法テラスが自治体、特に市役所庁舎内に事務所を構えるという例は全国でも珍しく、当日は報道各社も取材に訪れ、夜のNHKニュ ースや翌日の新聞でも取り上げられました。


3 今後の展望

法テラス三河支部の管轄は、西三河、東三河を含む三河全体であり、その事務所を「岡崎市」の市役所庁舎内に構えることには異論もありました。しかしながら、法テラスが地域住民に「より身近な存在」となることを重視すれば、市役所の一角に事務所を構えることにより、法テラスの認知度はこれまでよりアップすることは確実であり、その利用者も増加することが期待できます。駐車場等の心配もありません。また、市役所の各種相談窓口との連携を密にすることができ、情報提供、無料法律相談の実施等もより円滑なものとなることと思います。また、市役所の庁舎内といっても、出入口を独立したものとし、看板表示もきちんとすることにより、法テラス三河支部があくまで市の機関とは別物であることを明確にできると考えています。

事務所移転により、法テラス三河支部には、岡崎市役所を訪れた人がそのまま立ち寄ったり、市役所からの紹介により相談等の予約をする人が増えるのではないかと予測されます。現在、法テラス三河支部は支部長以下、事務局長、職員3名、情報提供職員4名(交代制)で、法テラス三河法律事務所はスタッフ弁護士1名と事務職員1名で運営しています。今後増加すると予測される日々の業務を確実にこなし、「より頼りがいのある身近な存在」となれるよう努力していきたいと考えています。

会員の皆様のご指導ご協力をお願いします。






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