講座は、いずれも、最初、誰が裁判官であるか等をいっさい伏せて、学生から、各講師がどの職業にみえるかを尋ねてみた。学生から理由も尋ねてみると、学生の眼からみた、各々の職業に対するイメージを聞くことができ、また、各講師に対するイメージも語られ、各講師もときにはショックを受けていた。
そして、各講師に簡単な自己紹介をしていただいたうえで、学生から質問がなされた。
学生からは、どうしてその職業に就こうと思ったのか、どうすればなれるのか、仕事のやりがいは何かといった質問のほか、各々の職業における悩みなどの質問もなされた。更に、普段、どんな生活をしているのか、収入はどのくらいあるのか、果ては、高校時代の偏差値は・・等々さまざまな質問がなされた。また、裁判員制度に関心をもっている学生もいて、家でも話題になっている等の発言もあって、ほっと、安心している講師もいた。
裁判官には、法服を用意していただき、生徒たちもそれに袖を通したり、写メを撮ったりして楽しんだりもしており、また、各々のバッジも手にした。そのなかで、我々も初めて聞くような話も聞けて興味深い。たとえば、裁判官のバッジには、番号が付いてなく、検察官のバッジには、番号が付いているが、弁護士のような登録番号でなく、バッジの発行番号であって、男性用と女性用で、別々の通し番号が付されていることなどを知ることができた。