会報「SOPHIA」 平成19年4月号より

子どものシェルター「丘のいえ」開所します!
〜NPO法人 子どもセンター「パオ」始動!〜

子どもの権利特別委員会
委員  間宮 静香

1 子どもセンター「パオ」がいよいよ本格的に始動します。
児童虐待や少年事件等、子どもの事件に係わる中で、子どもに必要な、安心できる緊急の場所がないと痛感し、歯がゆい思いをすることがあります。そのような出来事に何回も直面し、子どものシェルターが欲しい!という、子どもの権利特別委員会の有志の思いから始まった、子どもセンター「パオ」ですが(詳細は、会報2006年7月号をご覧下さい。)、昨年12月、無事にNPO法人となることができました。
 その後も、弁護士、福祉関係者のみならず、一般の心ある方たちからの支援を受けて、シェルター事業を担う人材育成のための研修、運営資金集め、シェルターの改修工事等、着々とシェルター開設に向けて準備を進めてきました。
2 そして、ついに、4月15日、女子専用シェルターである「丘のいえ」の開所式を迎えることができました。
開所式には、理事長である多田元会員、副理事長である菱田理さん(児童養護施設暁学園施設長)を始め、弁護士、福祉関係者及びボランティアスタッフの学生等、総勢30名が参加しました。
 「丘のいえ」の出発を祝福するかのような青空の下で、菱田副理事長が挨拶された後、参加者全員で、「丘のいえ」の掃除と、寄付していただいた家具等の搬入を行いました。  個人的には、弁護士登録直後から、子どもの権利特別委員会「子どもの家設立PJチーム」として、微力ながら活動して早数年。まだ「パオ」という名前もなく、「シェルターにできそうな家を譲ってもらえそうだ」という頃に、「丘のいえ」を見に行って以来、久しぶりに現地に訪れたため、リフォームもしてきれいになった「丘のいえ」と、それを支える多くの人たちを見て、感無量のものがありました。
 家具が搬入されると、それまで空き家だった「丘のいえ」は、子どもたちが集まることのできる暖かい家に生まれ変わりました。少しでも、子どもたちに安心を与えられるように、これからますます工夫をしていくことになります。
 その後の懇親会では、売上の一部が寄付となる「パオケーキ」「パオクッキー」が振る舞われ、慣れない肉体労働に疲れた私たちを癒してくれました。最後に、理事長の多田会員から、昨日もシェルターに行かせたい子どもがいたというお話をされ、子どものシェルターの必要性を、再認識しました。
3 ようやく、一歩を踏み出した「パオ」ですが、運営していくためには、まだまだ資金が必要です。
   皆様のご支援をお願い致します。

【銀行口座】 
三菱東京UFJ銀行大津町支店
(普)5130526
「コドモセンターパオ」





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