- 1 「めざせ、円満解決!」
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民事調停の実践。高校生が申立人、相手方の各代理人、調停委員を務め、「単身用賃貸マンションの住人が結婚、子どもが生まれ、使用状況も悪化したため、大家が立ち退きを要求」いう問題の解決案を探りました。思った以上に議論は白熱、弁護士から見てもなるほどとうなるような解決案が示されました。
高校生の感想を紹介します。「自分の意見をぶつけたり、相手の意見を聞けたりして、いろいろな考え方があるんだなぁと思った」「話し合いのまとめの難しさなどを学べてよかったと思いました。」
- 2 「子ども会議 ルール作りに挑戦」
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カラオケボックスの騒音などを巡り、経営者、利用者、近隣住民などの立場で議論を重ね、カラオケボックス営業のルールを作っていくという講座。@ルールの存在、重要性の説明、A各グループでの意見交換、B各グループの代表となり他の立場の人たちとの議論、C全体討論、という流れで行われました。
担当した弁護士の感想です。「皆さん、それぞれの立場に立ちながら、『色々な立場の人が生活しており各人各様の意見があり、それを尊重しながら社会での共存共栄を目指していくこと、相手の立場を考え且つ自分の意見も主張していくこと』を理解、実践しており、大変良かった。」
- 3 「子ども裁判所」
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昨年に続いて実施されたティーンコート。裁判官、検察官、弁護人を中学生が務め、ナイフで友人を脅してしまった少年の処遇を考えいくというもの。中学生の尋問は鋭く、アシストに回った弁護士もただただ感心。
参加した生徒の感想は……「質問の内容を考えるのにも色々大変だったし、その答えとして返ってきたものをまとめるのにも苦労しました。」「みんなで相談して弁護していくのは難しかったけど、楽しかった。弁護士の仕事に興味を持った。」
- 4 「弁護士に挑戦」
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複数生徒と弁護士とでガチンコのディベートを行い、最後に、どちらの議論が勝っていたかを判定するというもの。「少年犯罪の厳罰化」と「連帯責任」の2つのテーマについて、熱い議論が交わされました。
弁護士の感想です。「当初は、緊張してぎこちない感じであったが、徐々にうち解けて、議論が白熱して来た。100分の時間は、長いかと思ったが、むしろ足らないくらいであった。教科書や資料をなぞった抽象的な言葉での議論となるかと思っていたが、身近な体験から語られる意見が多く、挑戦を受ける弁護士もタジタジといった場面も見られた。」
- 5 「裁判官、検察官ここだけの話」
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地裁から大澤多香子、武村重樹の両裁判官、地検から江幡浩行検事に参加していただき、法曹三者が、生徒の質問に、率直に答えていくという講座。参加者した生徒は、現役の法曹と話ができたこと、法服を着られたりバッジを触れたことに素直に感動してくれました。ちなみに、昨年までの「法曹と語る」という名称を変更したことがあたって、定員オーバーの大盛況でした。
「今時の中高生は……」などと言っている方、是非、来年は見学を!