新米パパの育休日記

　昨年の9月22日、私と同期の妻との間に第一子（男の子）が誕生しました。 妻が昨年いっぱいまで産休・育休を取り、今年の1月から私がバトンタッチして育休を取らせていただきました…とはいえ、息子が保育園に入園する4月を迎えるまでの3ヶ月間だけのものでしたし、否認の国選弁護が続いていることなどもあって完全休業というわけにもいかなかったですが…。 ともかく、みなさんの周りにあまりいないであろう男性の育休取得者の子育て日記を綴ってみました。息抜きにでもお読みください。

　今日からママが仕事復帰。実質的な育休のスタート。昼間は母乳でなくミルクになったけれど、嫌がらずに飲んでくれました。息子と遊んで息子を世話して、掃除・洗濯に炊事…無難に初日を終えられました。

　3ヶ月健診のため保健所へ。子どもを連れているのはママばかりで、パパは僕だけ。ママたちは初めて会っただろうにもかかわらず子育て談義に花を咲かせていたけれど、僕には誰も声を掛けてくれない。かわりに保健婦さんが「育休を取ってらっしゃるんですか？差し支えなければ会社名を教えてください」と声を掛けてくれた。やっぱり男性の育休取得者は珍しいものらしい。

　近は朝までぐっすり眠ってくれていたのに、久しぶりに夜中に2回も起きてオッパイを要求。ママが朝早くから仕事だから、1回はミルクで我慢してもらいました。

　ベッドの上で知らぬ間にナナメったり、エビゾったり、狙いを定めてガラガラを握ったり…首も据わったし、日に日にいろんなことができるようになっていくね。

　食材の買い出しのため、近所のスーパーへ。ふと気付いたけれど、ママと3人でいるときは「何ヶ月？」とか声を掛けられるのに、パパと2人だけだと声を掛けられることはない。ワケあり男に見えるのか？

　息子の顔に発疹が出たので小児科へ。検査のための採血では火がついたように泣き出した。病院嫌いになりそうだな。K会員親子にお会いしました（別の通院日にはM会員親子にもお会いしました）。

　ちょっと早い春を求めて、3人で渥美半島へドライブ。一面の菜の花畑にパパ・ママは喜んだけれど、息子にはまだ何の感慨もない様子。イチゴ狩りで息子にイチゴを舐めさせてみたら、むしゃぶりついた。パパが小さいときにはイチゴしか食べない時期があったらしいし、やっぱり血は争えないね。

　今日は一日中息子のご機嫌が悪く、ずっと抱っこを要求。置くと泣くから何もできず、洗濯物を干すだけで2時間近く掛かってしまった。ママが言うには「1、2ヶ月の頃は毎日そんなんだった」だって。

　ママと待ち合わせて3人で弁護士会の選挙へ。立会人をしていた同期のS君によると、ママは「弁護士夫人か？」とか言われていたらしい。ジーパン姿のパパが弁護士に見えて、スーツ姿のママが弁護士夫人って、弁護士にもジェンダーバイアスはあるみたい。

　突然息子がママのオッパイを拒否。ミルクにしたら落ち着いてくれた。毎日ほとんどパパのあげる哺乳瓶で飲んでいるから、それが良くなっちゃったんだね。ママはもちろん、パパもなんだか寂しいです。

　ポカポカ陽気なので、いつもより長めにお散歩。息子も気持ちよかったらしく、ベビーカーの中でスヤスヤ。

　ついに寝返り成功！でもその瞬間はママだけが見ていて、パパは見られなかった…。なぜいつも一緒にいるパパに最初に見せてくれないの？

　ベビーベッドの上で寝返りをした際、柵に頭をぶつけて初たんこぶを作ってしまった。もう一人でほかっておくわけにはいかないようです。

　喜怒哀楽の激しい一日。スーパーの店員さんにまでキャッキャと笑い掛けたかと思えば、ビエビエ泣いてずっと抱っこを要求したり。歯が生え始めたのを確認。

　夕食の参考にと本立てから料理ブックを取ろうとしたら、過って落下。危うく下で寝かせていた息子を直撃するところだった。物が落ちてきそうな所には息子を置いておかないように気を付けねば。

　息子を実家に預けて、夫婦で同期のI君の結婚二次会へ。「なぜ育休取ったの？」と聞かれた。よく聞かれるけれど、とくに理念や思想があってのことではない。ママが働く女性でなければもちろん取らなかったけれど、一番の理由は息子とずっといる時間があったらいいなと思ったから。ママは「どっちが食事を作っているの？」と聞かれたらしい。当然育休中のパパが作るものだと思うんだけど…世の中そんな認識なのか？

　最近また夜中や明け方に起きて泣き出すようになってきた。もうすぐパパも仕事復帰だし、4月からは夜はゆっくり寝かせてほしいな…。今日から離乳食をスタート。ほんの少しだけのおかゆを作るのって難しい。ちょっとツブツブのおかゆを息子は文句も言わずに食べてくれました。

　4月からの保育園の面接へ。息子とべったりの生活も残りあとわずかかと思うと、パパはちょっと切ないです。

　こんなわけで、想像以上に大変で（育休中に勉強しようと何冊か本を買いましたが、そんな暇はほとんどありません）、想像以上に楽しい育休生活を過ごしました。男性会員のみなさん、お子さんができたら是非思い切って取ってみてください。その申出を受けた会員のみなさん、是非それを認めてあげてください。

　文末になりましたが、私の育休を応援してくださった事務所や弁護団のみなさまに厚く御礼申し上げるとともに、僕の至らぬ家事に文句を言わずにいてくれてた妻と誰より僕の無茶苦茶な育児に付き合って幸せな時間を与えてくれた息子にお礼を言います。

妻より一言…この3ヶ月で息子は完全にパパっ子になり、「育児は女性がすべきもの」という概念は嘘だなぁと仲のよい2人を見て嫉妬しています。今後も2人ともがパパとママの両方の役割を果たしていければ、息子にとっても一番いいのではないかと思っています。