会報「SOPHIA」 平成17年12月号より

愛知県弁護士会の皆様へご挨拶

モンゴル弁護士会 会長  バンズラグチ・プレブンニャム
 

 まずはじめに、青山學会長はじめ愛知県弁護士会の皆様に、モンゴル弁護士会を代表して、ご挨拶申し上げます。皆様はじめまして、私は、モンゴル弁護士会会長のプレブンニャムです。遠くモンゴルから皆様のご多幸をお祈りしています。

(写真:向かって左から2人目がモンゴル弁護士会会長)

 私たちモンゴル弁護士会は、1924年に設立され活動しています。社会主義時代には、刑事弁護が中心でしたが、1990年の民主化以降活動の領域が、民事分野、行政事件分野に広がりました。私が会長となった2002年以来弁護士や司法試験法の改正もあり、弁護士数も一気に600名以上増えて、現在は約950名です。モンゴル弁護士会と日本の弁護士とは古くから色々な関わりがあり、大変親しみを感じています。1994年に民主化にあわせた弁護士法が施行されたときに、日本の故藤本弁護士が有志で弁護士バッジの製作を支援してくれました。

 2004年3月からは、田邊弁護士が、JICA専門家としてやって来て、一緒に調停制度の創設や弁護士法改正など様々な活動をしています。田邊弁護士は、これまであまり注目されていなかった弁護士会の活動に対して支援を行ってくれています。私は、このような活動の中で、2005年2月に調停制度、法律扶助制度を視察するために日本弁護士連合会を訪れました。様々な施設を視察させていただき、国際交流委員会の先生を始め多くの皆様にお世話になりました。このとき、当時の小川会長を始めたくさんの弁護士の方に名古屋からわざわざ来ていただき、大変感謝しています。この視察の成果として、2006年にはJICAの協力を得て、法律相談・調停センターを設置するつもりです。このセンターが出来れば、裁判所に行かなくてもよい紛争解決手段を市民の皆様に提供できます。

 2005年12月には、私たちの招待に応じて愛知県弁護士会から林光佑弁護士が3日間にわたる調停人育成セミナーの講師としてわざわざモンゴルまでやってきていただきました。多くの弁護士が参加させていただき、皆、調停人としての技術が上がり、実際に調停をやる自信を持つことができました。林弁護士に改めてお礼を申し上げたいと思います。

 2006年からは、JICAが、弁護士会及び法律相談・調停センターの運営支援や様々な弁護士に対するトレーニング、研修など、本格的な弁護士会の支援を予定していることをとてもうれしく思います。

 2006年2月には、林弁護士をはじめ、多くの愛知県弁護士会の皆様がモンゴルを訪問していただけると聞いています。特に名古屋の弁護士の皆様には親近感を持っていますので、訪問を心からお待ちしています。愛知県弁護士会とは、友好協定の締結を強く希望しています。






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